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Boeingの新型宇宙船「Starliner」の有人飛行試験、ISSとのドッキングに成功【宇宙ビジネスニュース】
【2024年6月10日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
Boeingが開発する宇宙船CST-100 Starliner(以下、スターライナー)の初の有人飛行試験の打ち上げが6月5日に行われ、翌6日にISSとのドッキングに成功しました。
スターライナーは退役したスペースシャトルの後継機として開発がスタートした有人宇宙船です。2019年12月に初めての無人飛行試験を実施しましたが、軌道投入に失敗し、ISSへのドッキングを断念。その後、改修が行われ、2022年5月に2回目の無人飛行試験を実施し、ISSへのドッキングを成功させました。
今回の有人飛行試験は当初5月6日に予定されていましたが、ロケット上段からの異音やサービスモジュールからのヘリウム漏れなどにより延期が繰り返され、打ち上げ日は6月5日に再設定されました。
スターライナーにはNASAの宇宙飛行士スニ・ウィリアム氏とブッチ・ウィリモア氏が搭乗しました。2人は1週間ほどISSに滞在して地球に帰還する予定です。
また、今回の有人飛行試験は成功すれば、今後ISSに長期滞在する予定のJAXAの宇宙飛行士もスターライナーに搭乗する可能性があり、注目されています。
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参考
Boeing Starliner Spacecraft Completes Successful Crewed Docking with International Space Station