宙畑 Sorabatake

ニュース

欧州宇宙機関、無人月着陸船を31年に打ち上げへ。宇宙飛行士の生活物資等を運搬【宇宙ビジネスニュース】

【2024年7月29日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

アルテミス計画で月への物資の輸送の需要が増えているなか、無人月着陸船の開発や打ち上げについてのニュースも増えています。

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)は月への独自の輸送手段の確立を目指す「Argonaut(アルゴノート)」による初の月面着陸が2031年に計画していることが報道されています。

Argonautでは、月で生活する宇宙飛行士のための貨物やローバーなどをはじめ、最大1,800kgのペイロードを月面に運搬できる多目的月着陸船が設計されています。開発資金は、2022年11月にESA閣僚理事会に承認されました。

ESAはこの月着陸船について「ESAの月戦略の一部として多用途性を念頭に設計されており、アルテミス計画に組み込まれて、貨物やローバーなどを運搬することも、独立した科学ミッションとして実施することも可能です」と説明しています。

なお、打ち上げには、ヨーロッパの新型ロケットArian6が用いられる予定です。

宙畑編集部のおすすめ関連記事

今週の宇宙ビジネスニュース

参考

ESA Targets 2031 for First Argonaut Lunar Lander Mission

Argonaut

Share

衛生データに無料で触れる Tellusを試してみましょう 登録して使ってみる