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成層圏の遊覧旅行サービスを計画する岩谷技研、有人飛行試験で高度2万メートルに到達。商業運航と同高度帯【宇宙ビジネスニュース】

【2024年7月22日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

Credit : 岩谷技研

7月17日、気球による成層圏の遊覧旅行サービスの提供を目指すスタートアップ岩谷技研は、北海道十勝地方にて有人飛行試験を行い、国内の気球による有人飛行で過去最高となる最大到達高度20,816mの成層圏に到達しました。

今回は商業運航で使用する機体と同型の2名乗り与圧キャビンを使用して有人飛行試験を行なったということです。

今回の試験では、研究開発部 部長補佐 三木 将貴さんが1名で搭乗しました。 Credit : 岩谷技研

商業運航では、飛行高度18,000~25,000mの運航を想定しており、今回同高度帯に到達したことで、岩谷技研は「商業運航実現に大きく近づきました」と述べています。また、今回の飛行試験で課題点が見つかっており、商業運航の開始に向けて引き続き飛行試験や開発を行う予定です。

岩谷技研は2022年2月に福島で行った係留飛行試験以降、徐々に高度を上げながら毎月のように北海道内を中心に飛行試験を重ねてきました。2023年2月には、遊覧旅行の商業運行開始に向けて搭乗希望者とパイロット候補生を募集。12月には遊覧旅行サービスを2024年7月以降に提供予定であること、さらに5名の第一期搭乗者を決定したことを発表していました。

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参考

宇宙遊覧商業運航へ向け、自社開発有人気球で国内初の高度20,816m到達

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