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スペースワンのカイロスロケット2号機、12月以降に打ち上げへ【宇宙ビジネスニュース】
【2024年9月2日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
衛星の軌道投入ロケットを開発するスペースワンは、2024年12月にカイロスロケット2号機の打ち上げを目指して準備を進めていることを8月25日に和歌山県が開催した「宇宙シンポジウムin串本」で発表しました。
スペースワンは3月13日に和歌山県・スペースポート紀伊にて、カイロスロケット初号機の打ち上げを実施しましたが、発射の直後に飛行中断処置が行われました。初号機には、内閣官房の「短期打上型小型衛星」が搭載されていました。
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スペースワンのカイロスロケット初号機、発射直後に飛行中断。内閣官房の実証研究衛星を搭載【宇宙ビジネスニュース】
今回の発表によると、初号機の飛行が中断したのは、推進薬の燃焼速度の計測プロセスに問題があったことや自律飛行安全システムの飛行正常範囲を厳しく設定していたことにより、打ち上げ前の予測よりも、第1段の推力が低く、速度が不足していたため、自律飛行安全システムが稼働したことが原因だと判明しました。
スペースワンは計測プロセスと飛行正常範囲の設定を見直し、打ち上げの再開が可能だと判断したということです。打ち上げの具体的な日時は今後発表されます。
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