ニュース
QPS研究所のSAR衛星、放射線の影響を受けて故障【宇宙ビジネスニュース】
【2024年9月23日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
小型SAR衛星のコンステレーションを構築するQPS研究所は9月11日、2023年12月に打ち上げた5号機の通信系に不具合が確認され、サービス運用に支障が生じる状況であることを発表しました。
この不具合についてQPS研究所は「宇宙空間における放射線の影響を偶発的に受けた、電気系統の故障が発生原因」と説明しました。今後、打ち上げ前の衛星の改良、軌道上にある衛星の運用の改善を実施するということです。
なお、QPS研究所が受注済の案件については他の衛星による画像データの取得によって充足できる見込みだといいます。
同社は現在、ほかにも商用機を運用しているほか、8月には新たに8号機を打ち上げ、9月20日にはファーストライト(初画像)が公開されました。衛星画像は同社のWebサイトで閲覧することができます。
宙畑編集部のおすすめ関連記事
ニュース
宙畑編集部
QPS研究所、防衛省から技術実証衛星の打ち上げ対応で15.6億円を受注【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
QPS研究所、内閣府から約15億円で衛星コンステレーションの利用拡大に向けた実証を受注【宇宙ビジネスニュース】
今週の宇宙ニュース
ニュース
宙畑編集部
世界初、民間人による宇宙遊泳が成功!SpaceXによる商業宇宙飛行「ポラリス計画」で【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
宙畑編集部
民間ロケット支援事業SBIR、IST・将来宇宙輸送システム・スペースワンが次フェーズへ。総額100億円超を追加交付【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
宙畑編集部
三菱重工業、H3ロケットの打ち上げで大手通信事業者Eutelsatと合意。27年以降に複数回【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
宙畑編集部
衛星データ解析スタートアップSolafune、防衛省と契約【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
宙畑編集部
Intuitive Machinesが月の通信ネットワークと測位サービス構築でNASAと契約。約6900億円相当【宇宙ビジネスニュース】
参考
2024 年9 月20 日(金)QPS 研究所の小型SAR 衛星8 号機 「アマテル-Ⅳ」による初画像(ファーストライト)として、通常、高精細の両モード画像を同時公開