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JAXAとヨーロッパ宇宙機関(ESA)が共同声明を発表。地球観測や低軌道・探査などで協力強化へ【宇宙ビジネスニュース】
【2024年11月25日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
ヨーロッパ宇宙機関(ESA)のジョゼフ・アッシュバッカー長官が茨城県つくば市を訪れ、JAXAの山川宏理事長との会合が行われました。その結果、2024年11月20日、JAXAのリリースにて、ESAとの将来大型協力に関する共同声明を署名したことを発表しました。
共同声明では機関間の協力関係の継続や拡大に加えて、将来の大型協力ミッションについても協力を一層進めていくことが確認されました。
将来の大型協力ミッションとして名前が挙がったのは、小惑星などの天体の地球衝突に備える地球防衛(プラネタリーディフェンス)や地球観測分野、低軌道・探査分野、宇宙科学です。
地球観測分野では、世界で進行中及び計画中の温室効果ガスモニタリングミッションの観測ギャップを埋めるために、人為的排出を施設から都市までの規模でモニタリングするための共同ミッションの可能性を探求することが盛り込まれました。
また、低軌道・探査分野ではESAの貨物着陸船「アルゴノート」やJAXAの有人与圧ローバーなどを含む月探査分野におけるESAとJAXAの協力を検討することなどが言及されました。
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