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カイロスロケット2号機が打ち上げ。宇宙空間へ到達するも、衛星の軌道投入には至らず【宇宙ビジネスニュース】
【2024年1月6日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
スペースワンは12月18日、カイロスロケット2号機を和歌山県串本町のスペースポート紀伊から打ち上げました。同社によるロケットの打ち上げは2024年3月13日の初号機に続く2回目でした。
機体は高度110kmにまで上昇し、同社初となる宇宙空間への到達に成功しました。しかし、第一段エンジンのノズルに異常が生じて飛行中断措置を行ったため、衛星の軌道投入には至りませんでした。
なお、今回のカイロスロケット2号機には宇宙用コンピューターを開発するスタートアップSpace Cubics、台湾国家宇宙センター、軌道上サービスの提供を目指すスタートアップ・テラスペース、広尾学園中学校・高等学校の衛星を含む計5機の衛星(うち1機の顧客は非公開)が搭載されていました。
スペースワンは「一刻も早く原因を究明し、打ち上げに再挑戦し、小型ロケットによる打ち上げサービスの実現により、宇宙ビジネスのさらなる拡大に貢献してまいります」と説明しています。
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