建設機械メーカーHD Hyundai Construction Equipmentが、車両管理システムにIridiumの衛星通信サービスを統合【宇宙ビジネスニュース】
2025年12月9日、衛星通信サービスを手がけるIridiumと、大手建設機械メーカーであるHD Hyundai Construction Equipmentが提携を発表しました。
2025年12月9日、衛星通信サービスを手がけるIridium Communications(以下、Iridium)と、大手建設機械メーカーであるHD Hyundai Construction Equipment(以下、HD Hyundai CE)が提携を発表しました。
Iridiumは、音声通話・地上のIoT端末とのデータ送受信など、地球全体規模の衛星通信サービスを提供しており、リアルタイムの接続や高い信頼性を強みとしています。
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今回の提携は、HD Hyundai CEの車両管理システム「Hi MATE」にIridiumの衛星IoT通信サービスを統合することが目的で、Hi MATEの提供範囲を新たな市場や地域へグローバルに拡大できると予想されます。
HD Hyundai CEは多様な建設機械を製造・供給する韓国企業です。同社のHi MATEは、油圧ショベルやホイールローダーなどを対象に、位置情報の追跡、ジオフェンシング(特定のエリアにおける機械の出入りを検知すること)、エンジン稼働時間や燃料消費といったデータを、遠隔で管理できるシステムです。
今回Iridiumの衛星通信を組み合わせることで、地上通信インフラが整っていない僻地や過酷な環境でも、リアルタイムでデータ管理が可能になります。これらのデータを活用することで、機械の停止時間削減、スケジュールの最適化、運用コストの低減などが期待できます。
Iridiumのエグゼクティブ・バイス・プレジデントであるTim Last氏は、「HD Hyundai CEは主要機器メーカーとして、信頼性の基準を高く設定しています。Hi MATEにIridiumの低遅延で信頼性の高い接続を追加することで、配備環境に関わらず重要なデータを受け取れるようになりました。」とコメントしています。
今回の提携と同様に、Iridiumはこれまで日本の建設機械メーカーとも連携し、リアルタイムデータを取得できる地域を拡大してきました。以下が例です。
・コマツ
2016年に同社の車両監視システム「KOMTRAX」とIridiumのサービスを統合。
・日立建機
2017年に同社の建設機械管理サービスとIridiumのサービスを統合。
・コベルコ建機
2020年に同社の車両監視システム「KOMEXS」とIridiumのサービスを統合。
このような動きから、衛星を活用した通信技術は、今後も世界中のあらゆる地域において建設現場のDXを推進していくことが期待できます。
参考記事
HD Hyundai Construction Equipment Chooses Reliable, Global Connectivity with Iridium - Dec 9, 2025
Komatsu to Use Iridium® for Global Telematics Services
Hitachi Construction Machinery to Use Iridium® for Delivering Global e-Service Across the Planet

