宙畑 Sorabatake

安全保障

衛星から人の動きも見れる?Remondo、30cm未満の分解能を実現する衛星の計画を発表【宇宙ビジネスニュース】

2026年2月23日、イスラエルのスタートアップRemondoは、地上分解能30cm未満の地球観測衛星を発表しました。独自技術を活用し、低軌道(LEO)から撮影される高解像度画像を、より手頃な価格で提供することを狙っています。

2026年2月23日、イスラエルのスタートアップRemondoは、地上分解能30cm未満の地球観測衛星を発表しました。独自技術を活用し、低軌道(LEO)から撮影される高解像度画像を、より手頃な価格で提供することを狙っています。

Remondoは、低コストのLEO衛星から超高解像度かつ高頻度で更新される画像の取得を目指す宇宙スタートアップです。

今回発表された30cm未満の分解能は、これまで航空機や地上設置型の撮像システムでの実現が主流で、人がいるかどうかの識別が可能になる場合があります。上記のような高分解能の光学画像は防衛・警戒監視分野での活用が期待されます。

また、量産化および低コスト化が進めば、リアルタイム版の「Google Earth」のような、人の活動分析(混雑状況の推定など)を活かした新たな商業ビジネスへの展開も期待されます。

従来、高度を変更せずに分解能を高めるには大型のミラーや高性能な光学センサーが必要で、衛星の大型化・高コスト化が避けられませんでした。

Remondoはこの課題に対し、PAIS(Partial Aperture Imaging System)と呼ぶ独自技術を開発しています。これは、複数の小型ミラーをリング状に配置し、光を工夫して記録し、計算処理で高解像度画像に仕上げる仕組みです。

独自技術「PAIS」を活用した衛星のイメージ画像 Source : https://www.linkedin.com/posts/remondo_remondo-dgi-earthobservation-activity-7432696051402412034-pHrJ/

この方式により、安価な部品で構成が可能になるほか、打ち上げ時には衛星を折りたたんで収納できることで打上げロケットの選択肢を増やせるため、製造や打ち上げを含めた総コストを大幅に削減できます。

同社CEOのイド・プリエル氏によれば、従来の高分解能の衛星と比べて2~3分の1のコストを目指しており、将来的には1機あたり200万ドル(約3億円)以下での実現を視野に入れているとのこと。

同社はすでに地上での実証試験を完了しており、2027年半ばに初号機、同年後半に2号機を打ち上げる計画です。これらの実証に向け、ベンチャーキャピタル投資とイスラエル政府からの助成金を通じて、これまでに約2,000万ドル(約31億円)を調達しています。

最終的には約32機からなるコンステレーションを構築し、同一地点の高頻度な画像取得、および画像取得可能エリアの拡大を目指します。

Remondoが超高解像度の画像サービスを安価に提供することによって、防衛分野はもちろん、リアルタイム版Google Earthのような新たな商業サービスが生まれる可能性があります。実証ミッションの成否とともに、今後も同社の取り組みに注目です。

参考記事

Remondo Debuts at DGI, Offers Sub-30cm LEO Imagery | Remondoさんがトピックについて投稿しました | LinkedIn

Remondo Unveils Plans for Sub-30 cm Resolution Sat

Remondo Introduces Breakthrough Platform for Ultra-High Resolution Imaging at Scale - Remondo

関連記事

Share

衛生データに無料で触れる Tellusを試してみましょう 登録して使ってみる