宙畑 Sorabatake

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衛星データの利用が拡大?Intermap Technologies社が新しい解析サービスをリリース【週刊宇宙ビジネスニュース 6/10〜6/16】

一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを厳選してお届けする連載「週刊宇宙ビジネスニュース」は毎週月曜日更新!

衛星データを解析し、経済動向の分析や社会課題の解決を行うOrbital Insight社が、シンガポールに7つ目の事務所を開設しました。これは2018年の東京での開設に続き、アジア圏では2つ目の事務所となります。

シンガポールに拠点を設けることで、香港やオーストラリアなどの投資家や政府へOrbital Insight社の画像解析サービスをアピールすることができ、アジアでの市場拡大を進めようとしているようです。

Orbital Insightの石油タンクの貯蔵量分析 Credit : Orbital Insight

大雨による洪水など災害が多い東南アジア地域では、災害に影響なく広範囲の情報を取得できる衛星データへの関心が高く、センチネルアジアなどのJAXAの衛星データの提供なども国家間で取り組みが行われています。

これまでもOrbital Insight社の提供する解析サービスはアジア域でも注目されており、今回の事務所開設によって、アジア域での衛星データ利用がさらに進んでいくかもしれません。

また、今週は、Intermap Technologies社が新しい衛星画像利用サービスNEXTMap Orthorectificationをリリースしたというニュースもありました。

Intermap TechnologiesのNEXTMap Oneイメージ Credit : Intermap Technologies

このサービスは、衛星が地球のデータを取得する際に、どうしても画像にゆがみがでてしまうのを、オルソ補正※することで、ほかのデータセットと組み合わせて利用することを可能にします。

ゆがみのあるデータ同士では、重ね合わせや比較など、組み合わせることが難しく、補正する必要があります。

※地球のまるみをしているためにできてしまう画像上のゆがみを補正する技術

オルソ補正の技術は今までにもありましたが、全世界のデータを補正することはこれまでほかの有償サービスでもできませんでした。

NEXTMap Orthorectificationを使うことで、全世界のデータを補正することができるということのようです。

衛星データは、データの容量やコストの割に、補正をしないと十分な精度で解析できないという課題がありました。

特にSARのデータは、斜めに電波を発射して観測するためゆがみが大きく、利用するには補正処理が必須です。

6月12日には、カナダのSAR衛星(RADARSAT-2)の後継機が3機打ち上げられましたが、SARデータがほかのデータとの組み合わせがしやすくなれば、衛星データの利用が拡大していくかもしれません。

SpaceX Falcon 9によってカナダのSAR衛星3機が打ち上げられた Credit : SpaceX

このように各国で、人工衛星のデータや地表で観測できるデータを組み合わせて、より詳しい地理情報を取得できるようにするという動きが活発になっています。 

今後も衛星データをはじめ、多くのオープンデータ、有償のデータが増えていくでしょう。

いかにそれらのデータから何を導き出し、何に利用していくかが重要になっていくはずです。

今週の週刊宇宙ビジネスニュース

Orbital Insight Opens Singapore Office

Intermap Technologies Releases Satellite Imagery Enhancement Service

SpaceX launches Canadian radar satellites

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