宇宙ビジネスxイギリス関連の英単語頻出、なぜ!? 第17回「今週のSPACE ENGLISH」
今回はイギリスの話題が多かった。今、宇宙ビジネスにおいてイギリスが話題に上がっているわけとは。
英語が苦手で最新の宇宙ビジネス情報をキャッチするのに四苦八苦。そんな宙畑編集部員T.N.と一緒に、宇宙ビジネスで使用される英単語を学ぶ本連載。
今週は7/15~7/21の7日間で『SpaceNews』内で最も頻繁に出現した英単語(※これまでに同連載でご紹介した英単語を除く)を10個ご紹介します。
それではさっそく、Let’s 今週のSPACE ENGLISH!!
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集計対象記事:『SpaceNews』で該当期間に公開された記事のすべて
集計期間:2018/7/15~2018/7/21
※()内の数字は該当期間の登場回数です
spaceport(41)
宇宙港。つまり、宇宙船基地、ロケットの射場だ。
今回の「今週のSPACE ENGLISH」に登場する英単語はロケットの射場に関する話題関連が多かった。
人工衛星を宇宙へ運ぶためには、ロケットや宇宙機を打ち上げる場所がなければ始まらない。
lockheed(38)
ロッキード。日本史で世界的に大規模な汚職事件と学んだ方も多いだろう「ロッキード事件」のロッキードである。
事件があったのは1976年で、1995年にロッキード社とマーティン・マリエッタ社が合併して「ロッキード・マーティン社(Lockheed Martin)」となり、世界でも有数の航空機・宇宙機の開発製造企業である。
british(30)
イギリスの、イギリス人。
european(28)
ヨーロッパの、ヨーロッパ人。
orbex(28)
Orbex。イギリスで小型ロケット製造と打ち上げサービスを目論むスタートアップ企業である。
manufacturing(28)
製造、加工、作業。再利用ロケットや軌道上サービス、通信衛星のコンステレーションなど、新しい話にことかかない昨今の宇宙ビジネスだが、ロケットや人工衛星の「manufacturing = 製造」における革新的技術にも関心が集まる。
今回頻出した要因となった記事は「ロケットエンジンを3Dプリントで製造する次世代がやってきた」というものであった。機数が多いとはいえ、まだまだ少量生産である宇宙業界では、溶接などが必要な部品は3Dプリントの方が効率的であるという見方がある。どれだけのコスト削減になるのか、宇宙へのアクセスがますます身近になる未来は近い。
united(28)
連合した、団結した。「United Kingdom = 連合王国(通称イギリス)」「United States of America = アメリカ合衆国」が頻出し、頻出英単語にランクイン。
quantum(25)
量子。今回は「quantum computing = 量子コンピュータ」の記事が上がっており、そのため普段見かけない「quantum」が頻出英単語にランクイン。
普段見かけない英単語ながらも、その記事のタイトルを和訳すると「アメリカ国防総省は量子コンピュータが宇宙における争いにおいて最大の武器になるとみている」と宇宙ビジネスメディアとしては無視できないものだった。
記事によれば、量子コンピュータには主に「データの処理速度の向上」「秘匿性の向上」が期待されている。
scotland(22)
スコットランド。スコットランドはイギリスを構成する国の一つで、イギリスの北側にある。そのスコットランドの北側に新しいロケット発射場の建設を進めると発表された。
ロケットの射場に適しているのはどういう地域なのか気になる方はぜひ「北海道大樹町にロケット打ち上げ射場が検討されているワケ」をご覧いただきたい。
cornwall(22)
コーンウォール。イギリスの南部を構成するイングランドの南西端に位置する地域。コーンウォールは空港があり、「Virgin Orbit」の小型の空中発射ロケット「LauncherOne」を打ち上げると発表された。
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以上、第17回「今週のSPACE ENGLISH」いかがだったでしょうか。
次回の「今週のSPACE ENGLISH」は8/4(日)に7/22(日)~7/28(土)に公開された「SpaceNews」記事の最頻出英単語TOP10(これまでに紹介した英単語は除外)をご紹介します。
これまで英語が苦手でなかなか海外の宇宙ニュースを敬遠していたという方も、「今週のSPACE ENGLISH」で少しずつ宇宙英単語を学んで海外の宇宙ニュースにチャレンジしてみましょう!
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