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NASA、アルテミス計画による有人月面着陸の候補地13箇所を発表。長期滞在に向けた基盤作りへ【宇宙ビジネスニュース】
【2022年8月22日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
アルテミスⅠの打ち上げを前に、有人月面着陸に向けた前進がありました。8月20日、NASAはアルテミス計画で2025年以降に有人月面着陸を目指す候補地13箇所を発表しました。
月の南極は、氷が存在している可能性が指摘されており、宇宙飛行士は月面に着陸した後、氷の分布や組成について調査します。
着陸候補地は、いずれも月の南極から緯度6度以内に位置し、多様な地質学的特徴を有しています。地形の傾斜や地球との通信のしやすさ、明るさ、安全な着陸が可能かどうか等の基準が評価されて、候補地が選ばれたということです。
アルテミス計画開発部門のマーク・キラシッチ氏は、
「そのとき(私たちがアポロ計画以来の月面着陸を達成するとき)宇宙飛行士は人類未踏の暗黒地帯に踏み込み、将来の長期滞在の基礎を築くというミッションは、これまでとは一線を画すものになるでしょう」
とコメントしています。
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参考
NASA Identifies Candidate Regions for Landing Next Americans on Moon