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NASAがアルテミス計画で使用される新型宇宙服の開発を行う企業としてAxiom SpaceとCollins Aerospaceを採択【宇宙ビジネスニュース】

【2022年6月10日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

NASAがアルテミス計画で使用される新型宇宙服の開発を行う企業としてAxiom SpaceとCollins Aerospaceを採択

Axiom SpaceCollins Aerospaceの2社が、NASAの探査船外活動サービス(Exploration Extravehicular Activity Services 以下:xEVAS) 契約のもと、アルテミス計画に使用される可能性のある次世代宇宙服を製造する事業者として採択されました。2034年までの期間で、2社合計で最大35億ドル(約4700億円)が支払われる契約となるようです。

2社は、軽量で最新の技術を搭載し、ほぼすべての体型に対応した宇宙服の開発に取り組んでいく予定です。

Axiom Spaceは、国際宇宙ステーション(ISS)への民間宇宙ミッションや商業宇宙ステーションの開発に精力的に取り組んでいます。今回の契約では、 A-P-T ResearchDavid Clark CompanyParagon Space Development Corporationなどの企業と連携して新型宇宙服の開発を進めていきます。

アメリカの大手防衛企業のRaytheon Technologies (NYSE: RTX)の傘下であり、生命維持装置の開発や衛星に搭載する温度センサーの開発などを行うCollins Aerospaceも、宇宙服の開発経験が豊富なILC Doverと深海探査技術を持つOceaneeringと連携して、新型宇宙服の開発を進めていく計画です。

Axiom Spaceの会長兼CEOであるMichael Suffredini氏は、以下のコメントを発表しています。

Our innovative approach to xEVAS spacesuits provides NASA with an evolvable design that enables cost-efficient development, testing, training, deployment, and real-time operations to address a variety of EVA needs and operational scenarios for a range of customers, including NASA.
(訳:当社の革新的な xEVAS宇宙服は、コスト効率の良い試験や訓練及びリアルタイム運用を可能にし、NASA を含む多くの顧客の船外活動ニーズに対応できる拡張可能な設計で提供します。)

NASAが進める有人月面探査のアルテミス計画では、有人宇宙船や無人補給船については民間企業に委託され開発が進んでいます。宇宙服の開発及び製造においても民間企業が担うことで、さらに民間企業に有人宇宙開発における知見が蓄積されることになります。

JAXAも参画するアルテミス計画において、日本人宇宙飛行士がAxiom SpaceとCollins Aerospaceの2社が開発した宇宙服に袖を通す日が来るかもしれません。

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