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ロールス・ロイスが開発中の月面用原子炉に英宇宙庁が4.6億円を追加提供。2029年までに月面へ【宇宙ビジネスニュース】
【2023年3月27日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
3月17日、イギリス宇宙庁は、航空機用エンジンや自動車を製造するRolls-Royce(ロールス・ロイス)が開発している月面用のモジュール式原子炉の初期実証に研究資金290万ポンド(約4億6000万円)を提供することを発表しました。
Rolls-Royceは2029年までに原子炉を月面に設置することを目指して開発を進めています。現在開発中の原子炉はほかの電力システムと比較して小型かつ軽量で、設置場所や太陽光などの環境条件に関係なく、継続的に電力を供給することができるのが特徴です。
イギリス宇宙庁は2022年にも24万9000ポンド(約4000万円)の研究資金を提供していました。
Rolls-Royceは、オックスフォード大学やバンガー大学、ブライトン大学、シェフィールド大学の先端製造研究センター(AMRC)、Nuclear AMRCなど、様々な研究機関とともに研究を進める予定です。今回提供を受けた資金は、原子炉のマイクロリアクターの発熱に使用する燃料、熱伝達方法、熱を電気に変換する技術の開発などに用いられます。
また、イギリス宇宙庁によるとRolls-Royceが開発する月面用のモジュール式原子炉の技術は、宇宙だけでなく、地上の商業や防衛分野での応用も期待されているということです。
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参考
UK Space Agency backs Rolls-Royce nuclear power for Moon exploration