ニュース
米国家偵察局(NRO)がインド発ベンチャーを含むハイパースペクトル衛星事業者6社と契約締結【宇宙ビジネスニュース】
【2023年3月27日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
3月22日、米国家偵察局(NRO)は商業用ハイパースペクトル画像の研究契約を以下の6社と締結したことを発表しました。
・BlackSky Technology
・HyperSat
・Orbital Sidekick
・Pixxel
・Planet
・Xplore
今回の契約はBroad Agency Announcement（BAA）と呼ばれるフレームワークのもとで進められます。
宙畑メモ：Broad Agency Announcement（BAA）
BAAはアメリカの政府機関が最先端技術の進歩や知識・理解の向上を目指した科学的研究や実験の提案を募集する方法のひとつです。提案依頼書（RFP）とは異なり、問題提起や解決策の提示が求められます。
ハイパースペクトルセンサとは、通常の光学センサと比較して、より細かく波長を分割しデータを取得することが可能なセンサです。
商業用ハイパースペクトル画像の研究契約は、①センサとコンステレーションの分析研究および事業化、サイバーセキュリティの計画、②軌道上での能力評価とデータの調達の二段階で進められます。
NROは2022年１月にもSAR衛星事業者と契約を締結していました。
ニュース
宙畑編集部
米国家偵察局(NRO)がSAR衛星企業5社と契約。初の外資系企業の選定も【宇宙ビジネスニュース】
SAR衛星事業者との契約に外資系企業が含まれていたのに続き、今回も契約企業のなかにはインド発ベンチャーであるPixxelが含まれていて、NROが地球観測技術の調達に注力している様子がうかがえます。
宙畑編集部のおすすめ関連記事
衛星データ
宙畑編集部
ハイパースペクトルセンサとは～仕組み、用途、代表的なセンサ～日本の技術力が集結したHISUIの凄さに迫る！
ニュース
宙畑編集部
米国家偵察局（NRO）と衛星事業者3社が最大10年間、約1,300億円規模の契約を締結【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
英国初の商業打ち上げに英国国防省と米国家偵察局(NRO)らが共同開発の衛星が搭載【宇宙ビジネスニュース】
今週の宇宙ニュース
ニュース
宙畑編集部
日本発ベンチャーGITAI、ロボットアームとローバーによる月面基地の建設を実証。米モハベ砂漠で【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
宙畑編集部
Firefly AerospaceがNASAの実験装置等を月に輸送する契約を獲得。契約金は150億円。2026年に打ち上げへ【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
宙畑編集部
ispaceの月着陸船が月周回軌道に到達。「技術能力と運用能力を実証」4月末に月面へ【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
宙畑編集部
ロールス・ロイスが開発中の月面用原子炉に英宇宙庁が4.6億円を追加提供。2029年までに月面へ【宇宙ビジネスニュース】
参考
NRO Awards Commercial Hyperspectral Capabilities Study Contracts
