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Firefly AerospaceがNASAの実験装置等を月に輸送する契約を獲得。契約金は150億円。2026年に打ち上げへ【宇宙ビジネスニュース】

【2023年3月27日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

3月14日、NASAは商業月面輸送サービス(Commercial Lunar Payload Services 通称CLPS)で2026年に月面と月周回軌道にペイロードを輸送する契約を、小型ロケットや月面着陸船の開発を手がけるアメリカのベンチャーFirefly Aerospace(以下Firefly)と締結したことを発表しました。

今回の契約はNASAのCLPSでは9番目。Fireflyは2021年にもCLPSの契約を獲得していて、2回目の契約獲得となります。1回目となるCLPSのペイロードを搭載する月面着陸船Blue Ghostの初打ち上げは2024年に予定されています。

今回発表されたFireflyにとって2回目となる2026年の打ち上げで使用する月面着陸船Blue Ghostは2段構成で、月周回軌道と月の裏側にペイロードを輸送することができます。

CLPSのペイロードは、NASAとブルックヘブン国立研究所らが共同開発した月表面の電磁気を調査する実験装置とESAが設計・開発する通信・データ中継衛星、ジェット推進研究所が開発するユーザーターミナルの3つ。合計の重量は494.5kgとなる見込みで、契約金は約1億1200万ドル(約150億円)です。

Fireflyはペイロードの搭載枠に空きがあることをWebサイトで伝えています。

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参考

Firefly Awarded $112 Million NASA Contract for Payload Delivery to Lunar Orbit and the Far Side of the Moon

NASA Picks Firefly Aerospace for Robotic Delivery to Far Side of Moon

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