Axiom Spaceが宇宙滞在を実現する政府向けプログラムを発表。ISS参加国以外の宇宙飛行士誕生に期待【宇宙ビジネスニュース】
【2023年4月24日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
4月17日、ISSへの商業飛行サービスを提供しているAxiom Spaceが、独自の訓練プログラムやインフラを用意することなく、各国の宇宙飛行士が微小重力環境に滞在したり、科学実験などを実施したりできるプログラムの提供を開始したことを発表しました。
このプログラムには、カスタマイズされた宇宙飛行士トレーニングプログラムや専門家によるアドバイザリーチーム、Axiom Spaceが開発中の商用宇宙ステーションで将来的にミッションを実施できる優先権、国家の宇宙開発・利用目標の推進などが含まれているといいます。
Axiom Spaceはこれまでも、各国の宇宙機関と提携し、商業宇宙飛行サービスの提供を進めてきました。
2022年4月には、Axiom Spaceとアラブ首長国連邦（UAE）のムハンマド・ビン・ラシード宇宙センター（MBRSC）が提携し、ISSへの商業宇宙飛行サービスを提供することが発表されていました。MBRSCの宇宙飛行士2名は、Axiom Space の2回目となる商業飛行に参加するかたちで5月8日にSpaceXのクルードラゴン宇宙船でISSに向かい、10日間滞在する予定です。
UAEの宇宙飛行士、2023年にISSに初の長期滞在へ。Axiom Spaceが座席を提供【宇宙ビジネスニュース】
さらに、イタリアの宇宙飛行士はAxiom Space の3回目の商業飛行に参加することが発表されているほか、スウェーデン出身のESAの宇宙飛行士もAxiom Spaceとスウェーデン国立宇宙機関、欧州宇宙機関（ESA）の3者のパートナーシップのもとでAxiom Spaceの商業飛行に参加することが発表されました。
Axiom SpaceのようなISSへの商業飛行サービスを提供する企業が現れたことで、有人宇宙飛行はISS参加国だけでなく、各国に広がっていくのではないかと見られます。
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参考
Axiom Space and Italian Government Sign Historic MOU to Expand Commercial Utilization of Space
Axiom Space, ESA Sign Agreement with Swedish National Space Agency on Future Mission to ISS
