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Synspective、小型SAR衛星による日次干渉SAR画像のテスト観測に成功【宇宙ビジネスニュース】
【2024年6月10日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
6月6日、Synspectiveは同社の小型SAR衛星「StriX-1」と「StriX-3」において、日次干渉SAR(InSAR)解析向け画像のテスト観測に成功したことを発表しました。
干渉SARとは、異なる日時に同条件下で観測された複数のSARデータに高度な処理を施すことで、微小な地表の動きを計測することができる手法で、地盤の沈下や隆起をミリメートルレベルで発見することができます。
現時点で広く使用されている大型SAR衛星では最高でも6日程度の間隔でしか画像を取得することができませんが、今回Synspectiveは、異なる日時に観測された画像のペアを日次で取得することに成功したということです。
Synspectiveは経済産業省が公募した「中小企業イノベーション創出推進事業(SBIRフェーズ3)」のテーマB(衛星リモートセンシングビジネス高度化実証)に、「小型SAR衛星コンステレーションによる日次InSARサービス技術開発」で採択されており、日次干渉SAR画像の安定的な提供に関する技術開発・体制構築を進めています。
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