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米衛星ベンチャーSpire Globalが海事事業を約370億円で売却へ。気候変動と安全保障分野に注力【宇宙ビジネスニュース】

【2024年11月18日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

アメリカの衛星ベンチャーSpire Globalは11月13日、海事事業をベルギーのデータ分析企業Kplerに2億4,100万ドル(約371.9億円)で売却することを発表しました。

Spire Globalは100機以上の衛星を運用していて、船舶の位置情報や気象情報サービスなどを提供しています。2021年7月にニューヨーク証券取引所に上場していました。

Spire Globalは売却資金を未払い債務の返済と成長機会への投資に充てる予定だといいます。今回の売却について、Spire GlobalのCEOピーター・プラッツァーさんは「Spire Globalは、気候変動と世界的な安全保障の課題という、宇宙経済を牽引する2つの大きな潮流に人類が取り組むのを支援する使命にさらに注力することになります」と説明しています。

Kplerは船舶追跡と海事分析の大手プロバイダーである MarineTrafficとFleetMon を2023年に買収し、海事分野での存在感を増しています。今回Spire Globalの海事事業を買収することにより、衛星AISサービスの改善が期待されます。

両社の取引は2025年第1四半期までに完了する見込みです。

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参考

Spire Global Announces Strategic Business Update; Debt to be Eliminated

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