宙畑 Sorabatake

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BlackSkyとSpire Globalが提携、船舶を識別・追跡できるサービスを構築。位置を偽装する船舶の特定を図る【宇宙ビジネスニュース】

【2023年6月5日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

5月24日、BlackSky Technology(以下BlackSky)とSpire Globalが提携して、リアルタイムで世界中の外洋、川や運河沿い、港に停泊した状態の27万隻以上の船舶を自動的に検知、識別、追跡できる商用利用可能な海洋管理サービス(Marine Custody Service,以下MCS)を構築したと発表しました。

BlackSkyとSpire Globalは、ともにアメリカに本社を構える地球観測事業者です。BlackSkyは光学衛星14機によるコンステレーションを運用していて、特定の場所を1日最大15回撮影することができます。(※2023年3月に2機の衛星を打ち上げ、コンステレーションは一時的に16機体制となりましたが、初期に打ち上げられた衛星の役割を新規の衛星が引き継ぎました)最新型の衛星の地上分解能は50cmです。

Spire Globalは100機以上の衛星を運用していて、船舶の位置情報や気象情報サービスなどを提供しています。5月2日には、海事関係者向けの海象データAPIと実用的情報API、意思決定を支援するソリューションを提供する「Deep Navigation Analytics™ Platform」を開設したことを発表していました。

MCSは、まずSpire Globalの電波観測衛星のデータを用いて船舶の位置を特定します。次に、BlackSkyの高精度な衛星がSpire Globalのデータを保管するように自動で画像を収集し、それらをAIを用いて画像を分析することで、船舶の検出や各船舶の種類ごとの分類、時系列的的な変化の監視ができるとしています。

Spire Globalの製品担当ディレクター イアン・グッドリッジ氏は「ダークシッピング(船舶自動識別装置を作動させずに航行している船舶)の活動が世界経済、環境、人々の安全に影響を与え続けるなか、船舶、特に位置を偽装している船舶を識別し、位置を特定し、継続して監視する能力は、ますます重要となっています」と述べています。

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参考

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