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Space BD、韓国のロケットベンチャーINNOSPACEと販売代理店契約を締結【宇宙ビジネスニュース】
【2025年2月18日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
宇宙商社として衛星の打ち上げサービスなどを手がけるSpace BDは2月14日、韓国のINNOSPACEが開発・製造する小型ロケットの販売代理店契約を締結したことを発表しました。
INNOSPACEは2017年に設立された韓国のベンチャー企業です。創業者でCEO兼CTOを務めるキム・スジョン氏は、韓国航空宇宙大学で航空宇宙工学の博士号を取得し、防衛や化学、エネルギー事業など幅広い領域の事業を手がける韓国のHanwha Corporationでロケット推進システムの開発に従事した経歴を持つ人物です。
2023年3月には、ブラジルのアルカンタラ宇宙センターにおいて、推力150kNを持つ第1段ハイブリッドロケットエンジンの飛行性能を検証するテスト機「HANBIT-TLV」の打ち上げに成功しました。さらに、同社は2024年7月には韓国証券先物取引所のKOSDAQ市場への上場を果たしました。
Space BDは、これまでも国内ロケットやSpaceXのFalcon 9ロケットなどの打ち上げ手段を顧客に提案し、衛星の軌道上への放出までを支援してきました。今回の契約締結を受けて、「INNOSPACE社のHANBITロケットが持つ特徴を最大限に活かし、国内外のお客様に最適な打ち上げソリューションを提供してまいります」と述べています。
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