SpaceX、民間初の宇宙ステーションドッキングに成功 第41回「今週のSPACE ENGLISH」
Crew DragonがISSへのドッキング、Falcon9の打ち上げが成功。Space Ship Twoはテストフライトが延期も・・・。それぞれが進む次の段階にも注目。
英語が苦手で最新の宇宙ビジネス情報をキャッチするのに四苦八苦。そんな宙畑編集部員TN.と一緒に、宇宙ビジネスで使用される英単語を学ぶ本連載。
今週は、2/16~3/2の14日間で『SpaceNews』内で頻繁に出現した英単語(※これまでに同連載でご紹介した英単語を除く)を5個ご紹介します。
原文の記事について、記者(TOEIC600点)が読むのにかかった時間と記者の私見による難易度を三ツ星で記載しています。
読者の皆様もお時間のある時にぜひぜひ英語で生の情報を得ることにチャレンジしてみてください!
それではさっそく、Let’s 今週のSPACE ENGLISH!!
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集計対象記事:『SpaceNews』で該当期間に公開された記事のすべて
集計期間:2019/2/16~2019/3/2
※()内の数字は該当期間の登場回数です
1.dragon(29)
Crew Dragon。SpaceXが手掛ける有人宇宙船の名前です。
Falcon9に搭載されたCrew Dragonは3月3日に打ち上げられました。
2月22日に行われた試験飛行では、ロシアから飛行ソフトウェアに関して指摘があり、課題とされていました。
しかし、指摘箇所を念入りに調査し克服したチームメンバ―はCrew DragonをISSにドッキングさせる事に成功しました。今後の流れは、Crew Dragonは3月8日までISSに滞在した後、大西洋に着陸する予定です。
今回はDemo-1というCrew DragonがISSとドッキングするミッションを実現するために打ち上げられました。
もう一つのミッション、Demo-2についても記載されているので原文をチェックしてみてください。
原文で宇宙ニュースにチャレンジ!
?時間 22min.?難易度 ★
2.satu(25)
the Nusantara Satuというインドネシアの静止軌道衛星です。Falcon9に搭載され打ち上げられました。
この衛星は今までインドネシアで打ち上げられてきた衛星と比べ通信容量が最大であり、広域でのアクセスサービスの提供が可能となりました。
しかし、2月21日に打ち上げられたthe Nusantara Satuの70~75%が利用されていて、うち40%がインドネシア政府による利用のようです。
the Nusantara Satuを所有するインドネシアの企業、Pasifik Satelit Nusantara(PSN)の代表者は次の目標としてWi-Fiホットスポットを介して500万人の人をつなぐことを表明しています。
原文で宇宙ニュースにチャレンジ!
?時間 25min.?難易度 ★★
3.official(24)
役員、社員という意味です。
話題になっているのはアメリカの宇宙軍についてです。
国防省は宇宙軍設立までの5年間の計画を発表しました。
最初のステップとして、2020年に議会で承認を受け、創設に必要な資金7200万ドルを獲得することを目標としています。
さらに、宇宙軍の内部構成も公表しました。4つのチームがあり、民間人と軍人が混ざったような組織作りが予想されています。
原文で宇宙ニュースにチャレンジ!
?時間 38min.?難易度 ★★★
防衛関係者、新たな軍部門を、宇宙のユニークなカルチャーとして創設
4.galactic(15)
Virgin Galacticは宇宙旅行ビジネスを手掛ける企業です。
Virgin Galacticが所有する、地球を完全に周回しない宇宙船であるSpace Ship Twoのフライトテストが延期になったことが報じられています。この原因はの強風です。着陸するカルフォルニア州では、17~26ノットの風、さらには34ノットの突風が観測されました。
特に着陸時には風は大きな不安要素であるとして、フライトテストは中止されました。
フライトテストの代表者は2月22に再度フライトテストを行うことを決定し、引き続き天候には細心の注意を払うとコメントしています。
公式Twitterによれば、22日のフライトは無事行えたようです。今後も注目していきたいニュースですね。
原文で宇宙ニュースにチャレンジ!
?時間 15min.?難易度 ★
Virgin Galacticは2月22日にSpace Ship Twoの試験飛行を変更
5.SDA(15)
Space Development Agencyの略称です。アメリカの国務省の宇宙開発局のことです。
政府は今年1月の時点で2ヶ月以内に国防省の中に、宇宙開発局を創設することを発表しました。元NASAの長官のマイク・グリフィンが指導者となり、計画が進められています。
国のさらなる宇宙開発文化の発展を目的として、設立を計画しました。
宇宙開発局を作るコストは、国の他の宇宙関連機関の人員削減によって補います。国民の反応や今後の国の対応にも注目が集まりそうですね。
原文で宇宙ニュースにチャレンジ!
?時間 37min.?難易度 ★★
DPRPAのフレッド・ケネディが宇宙開発局を率いることが決定
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以上、第41回「今週のSPACE ENGLISH」いかがだったでしょうか。
これまで英語が苦手でなかなか海外の宇宙ニュースを敬遠していたという方も、「今週のSPACE ENGLISH」で少しずつ宇宙英単語を学んで海外の宇宙ニュースにチャレンジしてみましょう!
執筆者:ラディッシュ担当M.S.
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