【2020年2月の宇宙ビジネスニュースまとめ】Axiom Spaceが踏み出した「宇宙居住」への第1歩
本記事では、2020年2月に起きた宇宙ビジネスニュースをまとめてお届けします。
本記事では、2020年2月に起きた宇宙ビジネスニュースをまとめてお届けします。
2月は、宇宙ベンチャーではお馴染みのSpaceX、Virgin Galacticだけでなく、ISS(国際宇宙ステーション)に居住モジュール建設を目指すAxiom Spaceにも大きな動きがありました。
一方で、エアバスは防衛・宇宙部門の人員削減に乗り出すなど、宇宙ビジネスにおける優勝劣敗が鮮明になりつつあります。
それでは、2020年2月に取り上げたニュースとその要約を4本ご紹介します。興味のある記事や読み忘れていた記事などございましたらぜひご覧ください。
ISSの商用モジュール構築にAxiom Spaceが選出
2020年1月28日、NASAはISSの商用の居住モジュールを構築するプログラムにアメリカの宇宙ベンチャー企業・Axiom Spaceを選出したと発表しました。
Axiom Spaceは、2024年以降に自社の宇宙ステーションを建設し、ISS運用終了後は独立運用することを目指しています。
Axiom Spaceは、有人宇宙飛行を経験したメンバーが経営に関わっているだけでなく、宇宙ビジネスに精通したエキスパートが数多く在籍。今回の選出は、今後の飛躍の第1歩に過ぎないでしょう。
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SpaceXのStarlinkがIPOの可能性を示唆!
Elon Musk氏が率いるSpaceX。同社の評価額はおよそ334億ドルと推定されていますが、それを支えるのは低軌道通信衛星網・Starlinkのポテンシャルによるものという声も上がっています。
そのStarlinkについて、SpaceXのCOOを務めるGwynne Shotwell氏が将来のIPOの可能性について言及したと報じられました。
世界中のあらゆる地域に高速インターネットサービスを提供するべく、Starlinkは衛星運用企業の中で最多の240機の衛星を打ち上げており、今年は約1,500機のStarlink衛星の軌道投入を予定。
さらに今後数年以内に低軌道に12,000機の小型通信衛星コンステレーションを完成させる構想を持ち、これが実現するとStarlinkは安定的かつ巨額の収益を得られるようになるでしょう。
Starlinkの今後から目が離せません。
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Virgin Galacticが飛行試験に成功。待望の宇宙旅行まで秒読みか
民間宇宙旅行がいよいよ現実のものになろうとしています。
Virgin Galactic(ヴァージン・ギャランティック)社は、2020年2月13日に最終フェーズの試験飛行が成功したと発表。同社の弾丸飛行スペースプレーン・SpaceShipTwoを生産開発拠点のカリフォルニア州からスペースポート(宇宙港)があるニューメキシコ州まで、約3時間のフライトを完了させました。
2020年は民間宇宙旅行が実現する記念すべき年になるかもしれません。
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エアバス 宇宙分野の売上げ低迷により2,300名の雇用を削減
航空機メーカーの雄・エアバスの防衛・宇宙部門が苦境に立たされています。
2020年2月19日、エアバスは防衛・宇宙部門の人員削減について、欧州労使協議会と協議を開始。2021年末までに全体の7%にあたる2,300名以上のスタッフを削減するためリストラを進めます。
宇宙ビジネスにおいて、この数年で優勝劣敗がより鮮明になっていきそうです。
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以上、2020年2月に宙畑が取り上げた宇宙ビジネスニュースでした。
次回2020年3月の宇宙ビジネスニュースまとめは、4月中旬ごろの公開を予定しています。
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