宙畑 Sorabatake

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「NASA」と「JAXA」の最後の”A”はなんの頭文字? 第3回「今週のSPACE ENGLISH」

第3回は宇宙開発のわくわくを支える鍵となる英単語が頻出しました。セットでご覧頂きたい書籍もご紹介しています。

英語が苦手で最新の宇宙ビジネス情報をキャッチするのに四苦八苦。そんな宙畑編集部員T.N.と一緒に、宇宙ビジネスで使用される英単語を学ぶ本連載。

今週は4/8~4/14の7日間で「SpaceNews」内で最も頻繁に出現した英単語(※これまでに同連載でご紹介した英単語を除く)を10個ご紹介します。

第3回はNASAジェット推進研究所で働く小野雅裕さんの著書『宇宙に命はあるのか』の内容とリンクする英単語が頻出したため、ぜひこちらも合わせて読んでいただきたい。

『宇宙に命はあるのか』を読めば、なぜ以下の英単語が『SpaceNews』に頻出しているのか、より深い納得感を得られることだろう。

それではさっそく、Let’s 今週のSPACE ENGLISH!!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
集計対象記事:SPACENEWSで該当期間に公開された記事のすべて
集計期間:2018/4/8~2018/4/14
※()内の数字は該当期間の登場回数です

1.nasa(51)

アメリカ航空宇宙局のことを指し、「National Aeronautics and Space Administration」の頭文字をとったものである。冒頭でご紹介した小野さんが働かれているNASAジェット推進研究所はカリフォルニア州にある。

2.program(45)

計画表。コンピュータによる処理法を具体的に計算機向きに指示した表現。『SpaceNews』では「the Galileo program」「a Mars Exploration Program」など、「◯◯計画」といった意味での使われ方も多く、宇宙ビジネス・宇宙開発のニュースにはわくわくする話が豊富なのも魅力のひとつだ。

3.development(42)

開発。上で述べた「program」の話と近いことではあるが、SpaceNewsでは開発中のロケット、衛星、探査機の話題が上がることも多い。「under development」で開発中という意味になる。

4.report(39)

報告書。『SpaceNews』では最新の宇宙ビジネス、宇宙開発に関する報告書のまとめを紹介したり、記事内でその報告書にかかれている内容を引用することもしばしば。「the report said……」で「報告書によると……」といった使用例をよく見かける。

5.spacex(38)

SpaceX。再利用ロケット開発や火星移民構想、「Starlink」と銘打った衛星コンステレーション計画など話題に事欠かないアメリカの民間宇宙ベンチャー。

6.software(37)

ソフトウェア。昔は操縦桿を握って宇宙船を操作するのは人間だった。だが、いまや人間は操縦桿を握ることはほとんどなく、人間はスタートボタンを押すだけで、どうやってたどり着くか、機体をどう動かすかはコンピュータが計算するようになった。ソフトウェアがアポロ計画の成功の一因であったということは『宇宙に命はあるのか』に分かりやすく、かつ、面白く記されており、ぜひご覧いただきたい。きっとわくわくすることだろう。

7.industry(35)

産業。業界。「space industry」や「The commercial satellite industry」といった使われ方をよく見かける。また、「academia and industry」で産学という意味になる。

8.missions(34)

第1回で登場した「mission」の複数形。しばしばひとつの衛星・探査機で複数のミッションを持っている。たとえば、かの有名な「はやぶさ」も、「微小重力下の天体表面の標本を採取すること」以外にも「イオンエンジンを主推進機関として用い、惑星間を航行すること」「光学情報を用いた自律的な航法と誘導で、接近・着陸すること」といった複数のミッションを掲げていた。

9.exploration(34)

探検。Google先生の解説によれば「未知の地域に(危険をおかして)踏み込んで、そこを調べること。」とのこと。宇宙開発は未知の領域ばかりである。NASA JPL研究所の小野さんの言葉を借りれば、「銀河系には約1000億個もの惑星が存在すると言われています。そのうち人類が歩いた惑星は地球のただひとつ。無人探査機が近くを通り過ぎただけのものを含めても、8個しかありません。人類の宇宙への旅は、まだ始まったばかり」なのだ。

ちなみにJAXAは「Japan Aerospace eXploration Agency」の頭文字をとったもので、「exploration」が入っている。

10.government(32)

政府。宇宙ビジネスを始めるためには、ロケット開発や衛星開発など初期投資が大きくなりやすく、開発期間が長いため投資回収の時間が長く自社投資も簡単にはいかない場合も多い。民間の宇宙開発が盛り上がってはいるものの、いまだに政府の影響力が大きい。

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以上、第3回「今週のSPACE ENGLISH」いかがだったでしょうか。

次回の「今週のSPACE ENGLISH」は4/29 (日)に4/15(日)~4/121(土)に公開されたSPACENEWS記事の最頻出英単語TOP10(これまでに紹介した英単語は除外)をご紹介します。

これまで英語が苦手でなかなか海外の宇宙ニュースを敬遠していたという方も、「今週のSPACE ENGLISH」で少しずつ宇宙英単語を学んで海外の宇宙ニュースにチャレンジしてみましょう!

 

※これまでの「今週のSPACEENGLISH」はこちら

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