宙畑 Sorabatake

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契約の文脈で見かける賞ではないawardの意味とは。第47回「今週のSPACE ENGLISH」

NASAは、月面着陸に向けMaxar Technologiesと契約を交わしたことを明らかにしました。月への再挑戦は人類の火星到達を促進させるのか?議論の行方は。SpaceXは10億ドル以上の新資本金を調達した事を明らかにしました。

英語が苦手で最新の宇宙ビジネス情報をキャッチするのに四苦八苦。そんな宙畑編集部員TN.と一緒に、宇宙ビジネスで使用される英単語を学ぶ本連載。

今週は、5/12~5/26の14日間で『SpaceNews』内で頻繁に出現した英単語(※これまでに同連載でご紹介した英単語を除く)を5個ご紹介します。

原文の記事について、記者(TOEIC600点)が読むのにかかった時間と記者の私見による難易度を三ツ星で記載しています。

読者の皆様もお時間のある時にぜひぜひ英語で生の情報を得ることにチャレンジしてみてください!

それではさっそく、Let’s 今週のSPACE ENGLISH!!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
集計対象記事:『SpaceNews』で該当期間に公開された記事のすべて
集計期間:2019/5/12~2019/5/26

※()内の数字は該当期間の登場回数です

1.phase(45)

SpaceXの最高経営責任者であるElon Muskが空軍に抗議する事を発表しました。 Credit : NRO via Twitter

「phase」は段階という意味です。

SpaceXは米空軍が指定する競合企業から除外された事に対して、抗議する意向を表明しました。同社は、米空軍から打ち上げサービス契約が授与(Launch Service Award)されていました。

しかし今回、競合企業として打ち上げサービスの投資に選出された企業は、Blue Origin、United Launch Alliance、そしてのNorthrop Grumman3社でした。

これに対し、SpaceXは、打ち上げサービス契約の選定は同意しかねるとコメントを発表しました。

競合企業決定の延期との再評価を求めています。

■原文で宇宙ニュースにチャレンジ!

?時間 20min.

?難易度 ★★

SpaceXは米国空軍に対して法的抗議を開始

2.award(28)

「award」は、賞や契約といった意味で使われます。今回は、契約を締結するという意味で使われます。

NASAは、月面着陸のミッション達成に向け、部品製造に関してMaxar Technologiesと契約を交わしたことを明らかにしました。Maxar Technologies社を選択した理由は、対応が迅速であったこと、提示した契約価格が低かったことを挙げています。

Northrop社は5億6590万ドル、SNC社は7億6880万ドルの契約金の提示に対して、Maxar Technologies社が提示した金額は、3億7500万ドルでした。

■原文で宇宙ニュースにチャレンジ!

?時間 25min.

?難易度 ★

Maxarの提示した価格、契約条件がNASAとの契約の決め手に

3.case(25)

「case」は場合という意味です。

現在、火星に人類を送り込むという計画が進められています。Robert Zubrin氏はその計画の支持者の一人です。彼は著書で2026年には火星に向けた任務を開始出来ると記しています。

一方で、NASAでは月面着陸に向けた動きも活発になっています。月面着陸に力を入れることは、火星のミッションを遅らせているという意見があります。しかし、月面着陸への過程は、火星着陸の参考になり、ミッションを促進しているという意見もあり、対立を成しているようです。

■原文で宇宙ニュースにチャレンジ!

?時間 20min.

?難易度 ★★

月への再挑戦は人類の火星到達を促進させるか?

4.starlink(24)

「Starlink」はSpaceXが進めている衛星コンステレーションの名称です。衛星コンステレーションとは人工衛星の群を指します。

この計画を実行すべく、10億ドル以上の新たな資本金を調達した事を今年明らかにしました。

最大12000個の衛星によるコンステレーションを計画しています。

さらに、この計画で得た収入を使って新しい打ち上げシステムも計画しているようです。

■原文で宇宙ニュースにチャレンジ!

?時間 15min.

?難易度 ★

SpaceXは2回の資金調達で10億ドル以上を調達

5.settlement(23)

「settlement」は開拓という意味です。

アメリカの投資家であるBezos氏は、人類の拠点を宇宙に拡大すべきだと主張し、月面着陸船Blue Moonを発表しました。

スピーチの中で、月面へ進出するには、インフラの整備が必要である事、さらには、様々な宇宙に関する問題解決の解決案をサポートする、画期的な政策が必要である事を主張し、注目を浴びています。

■原文で宇宙ニュースにチャレンジ!

?時間 20min

?難易度 ★★

Bezos氏の大胆な宇宙開拓のビジョンを達成するには大胆な政策の方向性が必要です

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

以上、第47回「今週のSPACE ENGLISH」いかがだったでしょうか。

これまで英語が苦手でなかなか海外の宇宙ニュースを敬遠していたという方も、「今週のSPACE ENGLISH」で少しずつ宇宙英単語を学んで海外の宇宙ニュースにチャレンジしてみましょう!

執筆者:ラディッシュ担当M.S.
※これまでの「今週のSPACEENGLISH」はこちら

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