宙畑 Sorabatake

ニュース

世界初、小型気球によるリモートセンシング事業に取り組むUrban Skyが4.5億円を調達【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/8/16〜8/22】

一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを厳選してお届けする連載「週刊宇宙ビジネスニュース」は毎週月曜日更新!

8月19日、成層圏気球を使ったリモートセンシング事業を計画するスタートアップ企業Urban Skyが、シードラウンドで410万ドル(約4.5億円)を調達したと発表しました。

TenOneTen VenturesとNew Stack Ventures、TechstarsなどのVCが出資元として、名を連ねています。

Urban Skyは、高高度気球による成層圏旅行サービスの提供を目指すSpace Perspectiveの前身となったWorld Viewのメンバーが2019年に立ち上げた企業です。

開発中の再利用が可能な小型気球「マイクロバルーン」を使って、地上分解能10cmのデータを取得します。強風下での打ち上げも可能で、山火事の監視や災害対応、保険金請求処理など、さまざまな用途でサービスを展開していくようです。

人工衛星や航空機による従来のリモートセンシングと比較すると、気球でのリモートセンシングはコスト面でメリットがあります。また、「マイクロバルーン」による二酸化炭素排出量は、航空機によるリモートセンシングの27分の1に抑えられるため、環境に優しい手法であるとUrban Skyは説明しています。

気球を使ったリモートセンシングは、世界初の取り組みです。衛星や航空機、ドローンが取得するデータとどのような差があるのか、どのようにメリットを売り出していくのか、今後の動向に注目が集まるのではないでしょうか。

宙畑編集部のおすすめ関連記事

今週の宇宙ニュース

参考

Urban Sky Raises $4.1M & Unveils Stratospheric Microballoon

Share

衛生データに無料で触れる Tellusを試してみましょう 登録して使ってみる