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ベゾス氏率いるBlue Originの人材流出続く。背景にあるのはSpaceX社が選ばれた月面着陸船開発契約か【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/8/16〜8/22】

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8月17日、小型ロケットや月面着陸船の開発を手掛けるFirefly Aerospace(以下Firefly)は、元Blue Origin のリードシステムエンジニアであるLauren Lyons(ローレン・ライオンズ)氏をCOOとして迎えたことを発表しました。

ライオンズ氏は、2015年にSpaceXに入社し、5年半にわたってファルコン9やStarlinkの開発を支え、2020年8月からはBlue Originで、月面着陸船の開発に携わっていた人物です。

Fireflyは小型ロケットによる輸送サービスの提供を目指しているほか、SpaceXとBlue Originと同じく、NASAの商業月面輸送サービス(通称CLPS)の入札資格を持っていて、2023年には無人月面着陸船を打ち上げる予定です。ライオンズ氏の参画は、Fireflyの事業化を支えるキーとなるのではないかと考えられます。

エンジン試験の様子 Credit : Firefly Aerospace

また、他にも複数のエンジニアがBlue Originを離れ、Fireflyを始めとするNewSpace企業に移ったことがSNSで話題になっています。

Blue Originは有人月面着陸船の開発をNASAに提案していた企業の1社で、SpaceXが選ばれたことに対して、不適切な評価がされていたのではないかと抗議をしていました。米政府の会計検査院は抗議を退けると、Blue OriginはNASAを連邦裁判所に提訴。さらに強い抗議の姿勢を示しました。

2024年に予定されていた有人月面着陸を予定通りに行うのは難しいのではないかとNASAが論じた報告書では、遅延の理由の一つにBlue Originらによる抗議の影響で有人月面着陸船の開発が一時停止したことが挙げられていました。

タイミング等を考えると、こういった背景が、Blue Originの人材流出に関係している可能性も否定できません。

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参考

Firefly names former SpaceX and Blue Origin Veteran as Chief Operating Officer

NASA halts human moon lander work with SpaceX amid Blue Origin lawsuit

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