宙畑 Sorabatake

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KDDIがSpaceXの「Starlink」と提携。2022年からau通信網に導入【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/9/13〜9/19】

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9月13日、大手通信キャリアのKDDIは、衛星通信サービス「Starlink」をau基地局のバックホール回線に利用する契約をSpaceXと締結したことを新サービス発表会で明らかにしました。

「Starlink」は、これまでKDDIが困難としていた山間部や島しょ地域向けに、auの高速通信サービスを提供するのに活用されます。

宙畑メモ
バックホール回線とは、移動通信ネットワークにおける多数の無線基地局と最寄りの拠点施設との間の高速大容量な情報伝送をサポートする固定回線のことです。通常は光ファイバー回線などの固定有線回線や固定無線回線が利用されています。通信衛星を利用することで地上回線へのアクセス集中(輻輳)を回避することができます。

「Starlink」は2020年に北米でベータ版がローンチされました。現在はヨーロッパを中心に提供エリアが拡大されていて、近く日本でもサービスの利用が開始されるのではないかと見られています。

KDDIは、総務省より実験試験局免許の交付を受け、「Starlink」の通信衛星と地上のインターネット網を接続する地上局をKDDI山口衛星通信所に構築し、SpaceXと共同で性能評価を行なっている最中。2022年をめどに、全国約1,200カ所から順次「Starlink」の導入を開始していく予定だということです。

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参考

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我が国ICT産業の動向(総務省)

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