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イプシロンロケット5号機の打ち上げは10月下旬以降、「みちびき」搭載のH-IIAロケットの後に延期【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/10/4〜10/10】
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イプシロンロケット5号機の打ち上げが、10月25日に予定されているH-IIAロケット44号機の打ち上げの後に延期とすることをJAXAが発表しました。H-IIAロケット44号機には、準天頂衛星「みちびき」初号機の後継機が搭載されます。
イプシロンロケット5号機には、公募により選定された6つの部品・機器の実証テーマを軌道上で実証する革新的衛星技術実証2号機と、革新的衛星技術実証プログラムによる企業や大学が開発した8機の超小型衛星およびキューブサットが搭載されています。
宙畑メモ 革新的衛星技術実証2号機
革新的衛星技術実証プログラムは、宇宙基本計画を受けて技術の維持・発展や宇宙利用の促進などを目的に立ち上げられました。今回打ち上げられるのは、2019年の1号機に続く2号機です。三菱電気の3Dプリンター製アンテナの軌道上評価など6つの実証テーマと、川崎重工業によるデブリ除去衛星など8つの衛星が採択されました。
参考:革新的衛星技術実証プログラム
イプシロンロケット5号機は、もともと10月1日に打ち上げられる予定でしたが、ロケットを追跡する可搬式レーダー設備の不具合が原因で、打ち上げの19秒前に緊急停止。その後、打ち上げは10月7日に再度設定されていましたが、天候が条件を満たさずに今回の日程での打ち上げが見送られることになりました。
当面の間はイプシロンロケットの打ち上げに適した天候にならないと見込まれているや、イプシロンロケットはH-IIAロケットの打ち上げに使われる設備と共通するものがあることが、今回の判断に至った理由だということです。
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