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赤外線センサで地表面温度データを収集するHydrosatが資金調達。分析サービスの商業化を加速【宇宙ビジネスニュース】
【2021年11月22日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
赤外線センサで地表面温度データを収集するHydrosatが資金調達。分析サービスの商業化を加速
赤外線センサを搭載した人工衛星を使って地表面温度データの収集を目指しているHydrosatが、資金調達を発表し1,000万ドル(約11.4億円)を獲得しました。今回の資金調達はOTB Venturesがリードインベスターを務め、その他4社がラウンドに参加しています。Hydrosatは将来的には、赤外線センサを搭載した16機の小型衛星によるコンステレーションを構築する予定です。
Hydrosatは、地表面の温度データを収集することで、灌漑の最適化・干ばつ予測・収量予測などの課題解決に取り組もうとしています。
今回調達した資金は、Hydrosatの来年初頭の発売を目指してる分析サービス開発や採用の加速のほか、Loft Orbitalと共同で来年後半に実施する予定の同社初の衛星ミッションであるVanZyl-1の準備に充てる予定です。
同社は、今年の6月に500万ドル(約5.7億円)を調達しています。それから、わずか5カ月という短期間で今回の資金調達に至ったのは、OTB Venturesとの繋がりを重視したからだとHydrosatのCEOのPieter Fossel氏は語っています。元々は衛星データ解析企業だったHydrosat。今後自社衛星ミッションに挑み、扱う衛星データ量も増加する中で、同社のサービスがどのように進化していくか楽しみです。
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