IoTと衛星の意外な関係 第37回「今週のSPACE ENGLISH」
英語が苦手で最新の宇宙ビジネス情報をキャッチするのに四苦八苦。そんな宙畑編集部員T.N.と一緒に、宇宙ビジネスで使用される英単語を学ぶ本連載。今週は12/6~12/13の7日間で『SpaceNews』内で最も頻繁に出現した英単語を5個ご紹介します。
英語が苦手で最新の宇宙ビジネス情報をキャッチするのに四苦八苦。そんな宙畑編集部員T.N.と一緒に、宇宙ビジネスで使用される英単語を学ぶ本連載。
今週は12/6~12/13の7日間で『SpaceNews』内で最も頻繁に出現した英単語(※これまでに同連載でご紹介した英単語を除く)を5個ご紹介します。
それではさっそく、Let’s 今週のSPACE ENGLISH!!
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集計対象記事:『SpaceNews』で該当期間に公開された記事のすべて
集計期間:2018/12/6~2018/12/13
※()内の数字は該当期間の登場回数です
1. star(17)
【固有名詞】star tracker
star tracker(スタートラッカー)は衛星に搭載する機器の一つで、衛星の位置や、姿勢を測定する役割を担っています。ヨーロッパの巨大グループArianeグループの一つであるSodern社も製造しています。
小型衛星オペレーターからの需要が高まり、スタートラッカーの年間生産数を2020年までに、現在の60台から2倍の120台に増やすことを発表しました。人員も10%ほど増やした体制で運営することも明らかにしました。
さらにSodernは、OneWebが打ち上げる900機の小型衛星用にAurigaという新しいスタートラッカーを1800個、製造することを決定しました。これは従来の物より寿命や精度は劣っているものの、わずか200gと軽量であることが利点です。
Satellite component supplier Sodern seeks to double output by 2020
2. harris(17)
【会社名】harris corp
この会社は宇宙技術を研究している会社です。
今回話題になったのは、拠点とするフロリダの研究施設に1億2500万ドル以上を費やすことを決定したニュースです。
この研究施設では、ロボット工学及び小型衛星ロボットの研究、航空電子工学の研究が主に行われています。年間3億ドル(300億円)以上投資される研究費用のうち3分の1がこの研究室にあてられています。
また、Harris社ではフロリダ州にある大学との連携も積極的に行っており、フロリダの宇宙研究機関の技術の向上に貢献する姿勢を示しています。
3. fiscal(17)
【名詞】年度
今週の英語フレーズ
President Trump signed into law Dec. 7 a bill that extends for two weeks the continuing resolution (CR) funding most of the federal government, with the exception of the Defense Department and several other agencies that already have fiscal year 2019 spending bills approved.
トランプ大統領は12月7日、国防相といくつかの2019年の支出がすでに承認されている機関を除く、連邦政府の大部分の継続予算会議(CR)の投資を延長させる法案に署名した。
Boundary of space being reconsidered as Virgin Galactic test program advances
4. voyager(16)
【固有名詞】voyager-1
voyager-1はNASAが打ち上げた宇宙船です。現在は太陽風と星間物質の粒子観測をミッションを実施しています。
今回話題になったのは、voyager-1が太陽系と星間の間の未知の領域に到達したことが分かったことです。現在、voyager-1は太陽から180億Km離れた地点にいており、これから星間に突入していく予定です。しかしここからは、今まで入ったことのない領域であるため、voyager-1が機能するためには、太陽風と星間風(恒星間にある低温の荷電粒子)の複雑な相互作用などついて、研究を進めていく必要があるとしています。
Pentagon criticized for stagnant innovation, lack of investment strategy
5. iot(15)
【略称】Internet of Thingの略
IoTはインターネットに繋がれたモノのです。
現在IoTとMtoM(人が介入することなく行われる機械同士のコミュニケーション)の市場が発達しています。こちらは、衛星を介して、物や機械同士、人と物をインターネットでつなぐというものです。
衛星を用いることで、wifiや電波の届かない国、地域でも通信することができます。現在は災害時に利用できるシステムとしても活用が進められています。
今回話題になったのは、その衛星をより小さくすることで、より幅広い範囲での通信を可能にすることを目指しています。現在は3Kg程度が平均とされています。
Op-ed | IoT smallsats: Ready for launch?
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以上、第37 回「今週のSPACE ENGLISH」いかがだったでしょうか。
次回の「今週のSPACE ENGLISH」は12/23(日)に12/14(金)~12/21(金)に公開された「SpaceNews」記事の最頻出英単語TOP5(これまでに紹介した英単語は除外)をご紹介します。
これまで英語が苦手でなかなか海外の宇宙ニュースを敬遠していたという方も、「今週のSPACE ENGLISH」で少しずつ宇宙英単語を学んで海外の宇宙ニュースにチャレンジしてみましょう!
※これまでの「今週のSPACEENGLISH」は[こちら]