Ursa Space SystemsがAWSと連携。AWS Data Exchange上でSAR衛星画像分析サービスが利用可能に【宇宙ビジネスニュース】
【2022年1月17日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
Ursa Space SystemsがAWSと連携。AWS Data Exchange上でSAR衛星データ分析サービスが利用可能に
衛星が撮影したSAR衛星データを解析することで様々な業界の課題解決に取り組んでいるUrsa Space SystemsがAmazon Web Servieces(以下AWS)と新たなパートナーシップを発表し、同社の画像サービスカタログとデータ分析サービスがAWS内のサービスの一つであるAWS Data Exchange(以下ADX)に掲載されることになりました。
Ursa Space Systemsは、2014年創業のアメリカの衛星データ解析ベンチャー企業です。SAR衛星データの解析サービスに特化しており、農業・漁業・物流・金融など様々な業界の顧客がSAR衛星のデータを解析して得られた知見を事業に活用しています。今回のパートナーシップによりAWSの顧客は、AWS Data Exchange for APIsを使用しUrsa Space Systemsが展開するSAR衛星データを取得できるようになります。
Ursa Space Systemsの社長であるNicole Robinson氏は以下のようなコメントをしています。
Satellite intelligence enables decision-making in response to changes in our world that often lead to the savings of time, money and lives. Ursa Space and ADX hope to shake up the industry, and more importantly, to deliver those critical insights to our global customers and partners in hours vs. days.
(訳:衛星データは、様々な要因で発生する世界の情勢に対応した意思決定を可能にします。Ursa Space SystemsとADXは、SAR衛星画像を解析して得られた重要な洞察を数時間から数日で世界中の顧客とパートナーに提供することを目指しています。)
日本の宇宙ベンチャーでもQPS研究所やSynspectiveなどが、SAR衛星を利用した事業に取り組んでいます。今回のAWSとの連携で、より多様な顧客が衛星データを活用して自社ビジネスに役立てていくことが期待されます。
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参考記事
Ursa Space Systems To Deploy Global Constellation Of Satellite Intelligence On AWS Data Exchange