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Virgin OrbitがNASDAQ上場。さらに3回目となる軌道投入にも成功【宇宙ビジネスニュース】

【2022年1月17日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

Virgin OrbitがNASDAQ上場。さらに3回目となる軌道投入にも成功

空中発射小型ロケット開発に取り組んでいるVirgin Orbit(NASDAQ: VORB)が、2回目の商業打ち上げとなるミッション”Above the Clouds”を実施し、搭載した小型衛星7機の軌道投入に成功しました。

2021年1月に初めて軌道投入に成功し、今回で3回目の軌道投入成功となるVirgin Orbit。Virgin OrbitはSPAC(特別買収目的会社)を活用して2022年1月7日にNASDAQ市場への上場を果たし、今回が上場後初の打ち上げ成功となりました。

Virgin Orbitは通常の小型ロケットの打ち上げと異なり、自社保有するボーイング747を改良した小型ロケット運搬機(Cosmic Girl)から小型ロケット(LauncherOne)を発射する「エア・ローンチ」と呼ばれるシステムを採用しています。

今回のミッションでは、過去2回の打ち上げの際と比べてLauncherOneの切り離し位置を南南西の方角にずらしており、小型衛星を高度500km軌道傾斜角45度の地球低軌道に投入しました。西海岸からこの軌道に到達したのは今回が初めてであり、既存の地上からの打上げと比較して衛星の軌道修正に費やされる時間と燃料が節約できるとのことです。

今回LauncherOneが打ち上げたのは、米国防総省のPathfinder for Autonomous Navigationプログラムの小型衛星4機、ポーランドの衛星ベンチャー企業SatRevolutionの小型衛星2機、Spire Global(NYSE: SPIR)のデブリ観測衛星1機です。

Virgin Orbitは今回の打ち上げを含めて2022年内に6回の打ち上げを予定しており、そのうち2回は英国のコーンウォールの宇宙港から打ち上げ予定です。

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