ローカルのQGISからTellusの衛星データにアクセスできるって知ってた?超シンプル4ステップの方法解説
衛星データ解析によく使われるQGIS。Tellusデータの呼び出し方をご紹介します!
2022年8月31日以降、Tellus OSでのデータの閲覧方法など使い方が一部変更になっております。新しいTellus OSの基本操作は以下のリンクをご参照ください。
https://www.tellusxdp.com/ja/howtouse/tellus_os/start_tellus_os.html
2021年10月にアップデートしたTellus v3.0、実は隠れた便利機能として、手元のQGIS(地理空間データ解析ソフト)から呼び出せるURLが発行できるようになっていることをご存じでしょうか。
Tellusに搭載されている衛星データは、データポリシーによりますが、Tellus外からもアクセスできるものがあります。2022年1月時点では、AVNIR-2とPALSARが該当します。
本記事では、これらのデータを使って、簡単にTellusの衛星データにアクセスする方法をご紹介します!
Tellusアカウントを作成する
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外からアクセスできるデータを触る際も、Tellusのアカウントを作成する必要があります。
以下のURLからアカウントを作成して下さい。
https://www.tellusxdp.com/account/login/
Tellus Travelerで衛星データを探す
アカウント登録が完了したら、アクセスしたいデータを探します。
Tellus Travelerにアクセスします。
https://www.tellusxdp.com/traveler/viewer/
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①画面の左側に出てくる虫眼鏡のマークをクリック
②表示されるデータセットからAVNIR-2を選択します。
Tellusに搭載されている衛星データは、データポリシーによりますが、Tellus外からもアクセスできるものがあります。2022年1月時点では、AVNIR-2とPALSARが該当します。
③検索ボタンを押下します。
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現時点で公開されているデータが青いポリゴンで表示されています。
左側のデータの情報の[詳細]ボタン、または地図上のポリゴンを一つクリックします。

左側にデータの詳細が表示されますので、確認の上、解析に用いる画像を選定してください。

[レイヤー表示]ボタンで、地図上に選択した衛星データを表示させることができます。
衛星データにアクセスするためのURLを発行する

詳細の下部に、そのシーンに含まれるファイル一覧が表示されています。
AVNIR-2の場合、下4つが画像ファイルでそれぞれの波長毎にファイルが分かれています。
[URLを表示]ボタンを押下します。
※データポリシー上、Tellus外への持ち出しが許可されていないものは、「ダウンロード」および「URLを表示」ボタンは出てきません。

1時間有効なダウンロードURLが発行されますので、コピーして下さい。
QGISで呼び出す
先ほどコピーしたURLを使って、QGIS上で衛星データを呼び出します。
QGISを立ち上げて、プロジェクトを作成してください。

[レイヤ]>[ラスタレイヤの追加]を選択します。

①ソースタイプはProtocolを選択
②URI欄に先ほどコピーしたURLを貼り付けます。
③[追加]ボタンをクリックします。

先ほどのTellus上で選んだ画像が表示されます。
Tellus Travelerでは、CoG(Cloud Optimized Geotiff)という形式をとっており、ズームレベルに合わせて、適した解像度のデータを取得することで、スムーズな画像の呼び出しを可能にしています。
[追加]ボタンを押下してすぐに画像が表示されますが、これは衛星画像全てが瞬時にダウンロードされたわけではなく、もっとも解像度の粗い状態のデータだけを呼んでいるということになります。
本機能を使うことで、全ファイルのダウンロードを待たずにQGIS上で表示や解析を行うことができます。
一方で、ファイルがダウンロードされるわけではないため、あとで別の解析にそのまま使うことはできない点に注意が必要です。
このように、簡単にお手元の環境に衛星データが呼び出せるので、ぜひ皆さんの環境でお試しください。
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