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丸紅と提携するイタリア発ベンチャーD-OrbitがSPAC上場。210億円を調達見込み【宇宙ビジネスニュース】

【2022年1月31日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

1月27日、小型衛星の打ち上げアレンジや軌道投入を行うイタリアのベンチャー企業D-Orbitが、特別目的買収会社Breeze Holdings Acquisition Corp.と経営統合し、NASDAQ市場に上場することを発表しました。

Breeze Holdingsとの統合は、2022年の第2四半期または第3四半期に完了する予定です。

D-Orbitは日本企業と連携していることでも知られています。2020年4月には丸紅とインターステラテクノロジズと、超小型衛星の軌道投入ロケットに搭載される予定の小型衛星放出システムの研究・開発を行う協業意向書を締結したことを発表しました。

さらに2021年2月に、丸紅と業務提携し、D-Orbitが提供するサービスの日本向け独占販売代理店契約を締結しています。

上場完了後、D-Orbitの企業価値は約12億8,000万ドル(約1475億円)となります。また、D-Orbitは1億8500万ドル(約213億円)の資金を調達する見込みです。

今回得る資金をD-Orbitは、小型衛星放出システム「ION Satellite Carrier」をはじめとするソリューションへの投資の加速や技術開発に従事する人材の増強などに充てる予定だといいます。

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参考

D-Orbit S.p.A., a Market Leader in Space Logistics, to Combine with Breeze Holdings Acquisition Corp.and Become a Publicly Listed Company

イタリア・D-Orbit社との小型衛星打上げ関連サービスに係わる販売代理店契約の締結について

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