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Synspectiveが119億円を調達。衛星の量産施設の準備やソリューション開発等に活用【宇宙ビジネスニュース】

【2022年4月4日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

3月29日、小型SAR衛星コンステレーションの構築を進めるSynspectiveがシリーズBラウンドによる第三者割当増資および融資で119億円を調達したと発表しました。引受先となったのは、損害保険ジャパンや森トラスト、宇宙フロンティアファンドなど15社です。累計の調達額は228億円となりました。

Synspectiveは2026年前後に、小型SAR衛星30機のコンステレーションを構築する計画。3月1日には2機目となる実証衛星「StriX-β」の軌道投入に成功しています。

今回新たに調達した資金は、主に小型SAR衛星の開発・製造・打ち上げ・運用、量産施設の準備、衛星データソリューションの開発とグローバル展開等に充てるということです。

さらに、29日にはSynspectiveと損害保険ジャパンは、衛星データを活用した保険金支払サービスの向上や新たなソリューション構築を目的とした資本業務提携を締結したことが発表されました。

損保ジャパンは、Synspectiveと広域水災時の被害想定区域把握の実証実験を行っており、広域水災以外の風災・土砂災害などの自然災害での衛星データ活用についても検討を進めているとのことです。衛星データと損保ジャパンが持つデータと組み合わさることで、より精度の高い解析が実現できるのではないかと期待されます。

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参考

“国内最大規模*” Synspectiveが新たに119億円を調達

損保ジャパンが宇宙産業プロジェクトを開始 ~Synspectiveと資本業務提携~

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