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カナダのNorthStar Earth & SpaceがSESと提携。宇宙状況監視(SSA)サービス開発を加速【宇宙ビジネスニュース】

【2022年4月4日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

カナダのNorthStar Earth & SpaceがSESと提携。宇宙状況監視(SSA)サービス開発を加速

宇宙状況監視サービス(SSA)に取り組んでいるカナダの宇宙ベンチャー企業のNorthStar Earth and Spaceが、ルクセンブルクの衛星通信会社SESと提携し、衛星をサポートするSSAデータ製品の開発に共同で取り組んでいくと発表しました。

NorthStar Earth&Spaceは独自のSSAサービスを開発し、衛星事業者が衛星の衝突リスクを最小限に抑えながら事業開発ができるように支援しています。今回の発表で、NorthStar Earth&SpaceはSESと協力し、SESの通信衛星コンステレーションの管理に役立つSSA製品の開発に取り組んでいく予定です。

NorthStar Earth&Spaceの創業者兼CEOであるStewart Bain氏は、今回の契約について以下のコメントを発表しています。

NorthStar’s collaboration with SES leads to more responsible and sustainable operations in space from all stakeholders. NorthStar’s high performance SSA services combined with SES’s leading role in the industry brings a necessary focus towards the increasingly unmanageable risks we are all witnessing in space.
(訳:NorthStarとSESの提携は、軌道上を利用するすべての関係者にとって、より持続可能な宇宙での運用につながるものです。NorthStarの高性能なSSAサービスとSESの業界を牽引する技術の組み合わせは、軌道上で今後発生するリスクに対して必要不可欠なものになるでしょう。)

SSAサービスに取り組む企業として、米国のベンチャー企業であるLeoLabsSlingshot Aerospaceなどがあります。NorthStar Earth&Spaceは、Skylarksと呼ばれるSSAデータを収集する自社衛星を2023年に打ち上げる予定です。すでに軌道上に多くの人工衛星があるなかで、軌道インフラのリスクを低減させるSSAサービスに引き続き注目です。

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