QPS研究所のSAR衛星5号機はVirgin Orbitの機体で2023年に打ち上げ【宇宙ビジネスニュース】
【2022年5月9日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
QPS研究所の小型SAR衛星5号機はVirgin Orbitの空中発射小型ロケットで2023年に打ち上げ
小型SAR衛星のコンステレーションの構築を進めるQPS研究所が、空中発射小型ロケット事業に取り組んでいるVirgin Orbitと小型SAR衛星QPS-SAR5号機の打ち上げに関して契約を締結したと発表しました。QPS-SAR5号機は、2023年初頭にアメリカのモハーヴェの宇宙港から打ち上げられる予定です。
QPS研究所は先月、QPS-SAR3号機と4号機の打ち上げをIHIエアロスペースに委託したと発表しており、立て続けの打ち上げ契約発表となりました。
QPS研究所の代表取締役社長CEOである大西 俊輔氏は、以下のコメントを発表しています。
この度、Virgin Orbit社と協業できることを大変嬉しく、光栄に思います。今回のQPS研究所とVirgin Orbit社との打上げ契約が、大分スペースポートの早い実現を後押しするものになることを期待しています。
宙畑メモ:大分県からの衛星打ち上げ
Virgin Orbitは現在、大分県とANAホールディングスと連携し、大分空港を水平型宇宙港(スペースポート)として活用し人工衛星を打ち上げる準備を進めています。詳細はこちら。(ANAホールディングスがVirgin Orbitと基本合意書を締結。大分空港からの人工衛星打ち上げへ一歩前進【宇宙ビジネスニュース】)
QPS研究所と同じく小型SAR衛星開発に取り組んでいるSynspectiveも、今年の3月にStriX-βの打ち上げに成功しており、日本の宇宙ベンチャー企業の小型SAR衛星の打ち上げが活発になっています。各社の衛星コンステレーションの構築も加速していきそうです。
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参考記事
小型SAR衛星QPS-SAR5号機の打上げに関して 米国Virgin Orbit(ヴァージン・オービット)社と契約、2023年初頭に打上げ予定