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「レーザー通信は技術の支柱」通信機器大手L3Harrisが衛星間通信端末を製造するベンチャーMynaricへ戦略的投資【宇宙ビジネスニュース】

【2022年7月18日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

7月6日、アメリカの大手通信機器メーカーL3Harris Technologies(NYSE:LHX 以下L3Harris)がレーザー通信端末を開発・製造するMynaric(NASDAQ:MYNA)への出資と将来的な協業に関する合意書に調印したと発表しました。

L3Harrisは世界各国に拠点を持つグローバル企業です。日本には東京オフィスがあり、気象衛星「ひまわり8号」「ひまわり9号」に可視赤外放射計を提供した実績があります。

出資を受けるMynaricは、2009年に創業したドイツ航空宇宙センター(DLR)のスピンオフ企業です。2021年11月にNasdaq市場に上場しました。近年は、Northrop Grummanと戦略的契約を締結しているほか、SAR衛星事業者のCapella Spaceからも契約を獲得しました。2022年5月にはISSにレーザー通信端末を設置する契約を獲得するなど、事業を拡大させています。

また、L3HarrisとMynaricは、航空機向けのレーザー通信の共同実証実験を実施していました。

今回、L3HarrisはMynaricに約1120万ユーロ(約15億4000万円)を出資し、Mynaricの総株式の7.2%にあたる株式を保有することになります。さらに、出資の一環で、MynaricはL3Harrisにレーザー通信システムを提供する優先プロバイダーになる予定です。

レーザー通信は、一般的な電波通信と比較して、大容量かつ高速な通信が可能なのが特徴です。

L3Harrisの企業戦略・開発担当副社長であるDaniel Gittsovich氏は、

「レーザー通信は、宇宙、航空、海上、地上の全領域における指揮管理のための技術的な支柱として急速に普及しています」

「Mynaricは、広帯域で安全な接続性に対する顧客のニーズに迅速に対応するための優れたパートナーになるでしょう」

とコメントしています。

レーザー通信に関する話題が増え、実用化に向けて進んでいることが読み取れます。

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参考

Mynaric signs L3Harris as strategic investor and intensifies collaboration

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