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ワープスペースがドイツ発ベンチャーMynaricの光通信端末を採用。中継衛星3機に搭載予定【宇宙ビジネスニュース】

【2023年1月30日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

1月24日、小型衛星を活用した宇宙空間での光通信サービスの実現を目指すワープスペースが中継衛星用の光通信端末として、ドイツのレーザー光通信製品プロバイダーMynaricが製造する「CONDOR Mk3(コンドル・マークスリー)」を採用することを発表しました。

ワープスペースによると、Mynaricの光通信端末「CONDOR」シリーズは、政府および商用衛星コンステレーションの一部として大規模に展開できるよう特別な設計がされているといいます。

同製品は、航空宇宙企業大手Northrop Grummanを通じて宇宙開発庁(SDA)のデータ伝送衛星群や、アメリカの地球観測衛星事業者Capella SpaceのSAR衛星、カナダの衛星通信事業会社Telesatを通じて国防高等研究計画局(DARPA)の小型衛星関連技術の実証プログラム「Blackjack」の衛星などで採用されるなど実績も豊富です。

ワープスペースは、従来の電波通信では困難だった、低軌道衛星向けの大容量かつ即応性の高い通信ネットワークサービスを、レーザー光でデータの送受信ができる中継衛星を中軌道に配備することで実現する計画です。

今回採用が発表されたMynaricの「CONDOR Mk3」端末は、この光中継ネットワークの最初の中継衛星3機にて使用されます。

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参考

宇宙ベンチャーのワープスペース、データ中継衛星にMynaric社製の光通信端末を採用

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