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Isar Aerospaceがフランス宇宙機関CNESからギアナ宇宙センターを利用する衛星打ち上げ企業に採択【宇宙ビジネスニュース】

【2022年7月25日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

Isar Aerospaceがフランス宇宙機関CNESからギアナ宇宙センターを利用する衛星打ち上げ企業に採択

ドイツのロケットベンチャー企業Isar Aerospaceが、フランスの宇宙機関CNESからギアナ宇宙センター(CSG)を利用する小型衛星打ち上げ企業として採択されたと発表しました。

ギアナは南アメリカの北東に位置するフランスの海外領土です。1975年にCNESによってCSGが設立され、主にArianespaceが射場として活用してきました。Isar Aerospaceは、2024年以降にCSGの射場の一つであるKourou Diamant Launch Siteを活用して打ち上げを行う予定です。

Isar Aerospaceは、2018年にミュンヘン工科大学発ベンチャー企業として設立されました。既に複数の企業および宇宙機関と打ち上げ契約を締結していますが、初打ち上げの時期については発表されていません。

Isar Aerospaceの共同創業者兼COOのJosef Fleischmannは、今回の発表に関して以下のコメントを発表しています。

We are excited that CNES has selected us as small satellite launch operator to fly satellites from the Guiana Space Centre. Creating more launch and deployment capabilities is an essential block to take on the global market for satellite launches.
(訳:CNESがギアナ宇宙センターから小型衛星を打ち上げるオペレーターとして私たちを選んでくれたことをとても嬉しく思います。より多くの衛星打ち上げ機会を獲得することは、グローバルな衛星打ち上げ市場に参入するための重要なフェーズとなります。)

Arianespace以外の企業のロケットがギアナ宇宙センターから打ち上げられることは初めてのことです。ギアナ宇宙センターからのソユーズの打ち上げは停止しておりますが、衛星の打ち上げ機会は増加していくことが期待されます。

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参考記事

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