米宇宙軍が宇宙ガソリンスタンド衛星に熱視線。実績豊富なOrion Spaceが開発を受注【宇宙ビジネスニュース】
【2022年8月22日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
8月16日、衛星システムやセンサの開発等を手掛けるOrion Space Solutions(オリオン・スペース・ソリューションズ)が衛星3機の開発と新技術開発などをアメリカ宇宙軍から受注したと発表しました。
Orion Space Solutionsは2005年に設立され、アメリカ・コロラド州に拠点を置く企業です。社名をAtmospheric & Space Technology Research AssociatesからOrion Space Solutionsに変更した経緯があり、同社の専門領域には宇宙天気や大気モデリングが挙げられています。
過去には、宇宙軍から気象衛星の開発、NOAA(アメリカ海洋大気庁)からは気象衛星コンステレーションの設計にかかわる契約を受注した実績があります。
今回発表された契約は、小型衛星を静止軌道(GEO)に打ち上げ、衛星に燃料を補給しよるとする実証実験プログラム「Tetra-5」の一環です。Orion Space Solutionsは、パートナー企業であるHera SystemsおよびBooz Allen Hamilton、SCOUT Spaceとともに、衛星の設計、組み立て、統合、試験、ミッションの運用や地上業務などを支援します。
また、軌道上にある衛星への燃料補給については、スタートアップ企業Orbit Fabも開発に取り組んでいます。同社は、宇宙軍から支援を受けているほか、空軍研究所から共同研究開発契約を獲得しています。
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参考
Orion Space Solutions Team Selected to Lead U.S. Space Force Tetra-5 Mission
General Atomics and Orion Space win contracts for military weather satellites
NOAA Funds Orion Space Solutions Study to Define Future Weather Satellite Constellation
Space Force looking at what it will take to refuel satellites in orbit