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JR西日本の鉄道設備のメンテナンス技術を宇宙に転用!? JAXAが衛星の故障や異常兆候を検知するAI開発に挑戦【宇宙ビジネスニュース】
【2022年10月24日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
10月17日、西日本旅客鉄道(以下、JR西日本)とJAXAは、衛星の故障や異常兆候を検知するAI開発を目指し、衛星のヘルスマネジメント事業のコンセプト共創に取り組むことを発表しました。
JR西日本は、鉄道設備のメンテナンスにおける生産性向上を図るために、独自のデータアナリティクス組織がセンサーやカメラから得られる多様なデータを分析し、AI等を活用した設備の故障予測の技術開発を行っています。また、自動改札機の故障予測にもAIを活用し、保守・メンテメンス費用の削減に役立てているといいます。
JAXAは衛星を運用する上で、衛星の健全性確認に必要な多様なテレメトリデータを取得しています。地上に送られるそのデータ群を運用管制員がつぶさに観察することで、故障や異常を未然に防止し、健全に衛星を運用しています。また、データ分析による宇宙システム解析検証技術の研究に取り組んでいます。
JR西日本とJAXAはこれらの技術やノウハウを掛け合わせながら、衛星の予知保全に挑戦し、さらには衛星や設備機器等のメンテナンスにおける品質とコストの課題を解決することで、生産労働人口の減少等の社会課題解決にも貢献していきたいということです。
衛星の打ち上げ機数が増えていることから、衛星のヘルスマネジメントサービスの普及はニーズがあるのではないかと見られます。
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