嫦娥4号(Chang’e 4)が月面裏側へ着陸、観測開始へ【週刊宇宙ビジネスニュース 12/31~1/6】
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嫦娥4号(Chang'e 4)が月面裏側へ着陸、観測開始へ
2019年早々、宇宙業界でとても喜ばしいニュースがありました。
中国が昨年に打ち上げた月面探査機(嫦娥4号)が見事月面裏側へと人類で初めて着陸したのです。
同時に打ち上げられたデータ中継衛星である鵲橋(Queqiao)を介してデータも地球へと送信されてきており、
そのデータから嫦娥4号と、それに搭載されていたローバーである玉兎2号双方無事に動作しており、観測を始めたことが分かっています。
Video: #China's Chang'e-4 makes historic landing on moon's far side https://t.co/OckokVjnh8 pic.twitter.com/x3YferTF1o
— CGTN (@CGTNOfficial) 2019年1月3日
嫦娥4号や玉兎2号には、人が月に住むために必要な情報が得られる様々な観測機器が搭載されており、
その観測成果にも世界中が期待を向けています。
嫦娥4号は国家主導ですが、今後続々と民間主導の月面探査も続いていく予定です。
ZOZOタウンの前澤社長が月へ行く頃、月にはどのような光景が広がっているのでしょうか。
このように、順調に探査が進んでいるケースもあれば、当然うまくいかないケースも出始めています。
最近は、資源探査を試みる企業が買収されるケースも出始めているのです。
昨年のPlanetary Resourcesの買収に引き続き、今月にDeep Space IndustriesがBradford Spaceという企業に買収されました。
資源探査はどうしても長期的な計画となるため、資金繰りが難しくなった末、買収されることで事業を継続する、ということが避けられないことがありそうです。
資源探査を試みているベンチャーは他にも多数あり、今後数年でどのような変遷を辿るのか、気になるところです。
参考:
・中国の探査計画について
・Deep Space Industries acquired by Bradford Space