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中国の探査機である嫦娥四号、年明けに月へ【週刊宇宙ビジネスニュース 12/3~12/9】

一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを厳選してお届けする連載「週刊宇宙ビジネスニュース」は毎週月曜日更新!

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先週はフィリピンに国立の宇宙機関ができるかもしれない、という話題がありました。日本同様に自然災害が多かったり、島国であったりと、宇宙利用により解決できる課題が多くあるため、もしも宇宙機関が設立されると、同国の宇宙利用はかなり促進されるのでは、と推測されます。

【今週(12/3~12/9)のピックアップ】

3.中国の探査機である嫦娥四号、年明けに月へ

Chang'e-4の外観(CG)
Credit : Chinese Academy of Sciences

嫦娥四号(Chang’e-4)が12月8日未明に中国より月面に向けて打ち上げられました。

先週のニュース(NASAが約2900億円の月探査契約を9社に絞り込む)でも月面探査が話題に挙げりましたが、現在各国の国・民間企業で、月面への着陸レースが繰り広げられています。
その中で、嫦娥四号は、2019年1月4日に、月の南極に着陸予定となっており、各国に一歩リードする形となりそうです。
南極には氷があると言われており、有人探査の着地点としても注目されており、各国が着陸を目指しています。
今回の探査を受けて、中国のサンプルリターンに向けた準備は大きく前進しそうです。

このように中国の飛躍的な技術飛躍の裏で、中国への技術流出を懸念する動きもあります。
米国の通信事業社であるGlobal IP社の衛星をボーイング社が開発することになっていましたが、Global IP社の経営状態悪化により、Global IP社は中国系ファンドから投資を受けることになりました。その結果、Global IP社経由で中国へと技術が流出することを懸念したボーイング社が、衛星受注を断った、というニュースがありました。

宇宙開発、特に衛星やロケットの開発は、長年の開発経験の蓄積によって開発されていることが多く、ノウハウの塊となっています。そのため、昔から宇宙開発に携わっている企業の多くが、技術流出を嫌っているのが実際です。
対して、近年新興している、小型衛星を開発する企業などでは、民生部品をうまく利用することで、ノウハウがあまりなくとも、ひとまず軌道上に打ち上げ、どのように動作するかを試す、という動きもあります。このような場合には、隠すノウハウが少ないこともあり、市場として魅力的な中国へのコンポーネント供給に積極的な場合もあります。例えば、先日中国のロケットに、Spacety社の超小型衛星が多く搭載されて打ち上がりましたが、この衛星メーカにパーツを供給しているのは、デンマークのGomSpace社です。GomSpace社は、世界中の多くの超小型衛星関連メーカにコンポーネントを供給している、小型衛星関連では有名な企業です。

どんどんと試すことで技術の飛躍が目立つ中国に対して、経験を有する各国がどのように接していくのか、各国の動きを追ってみると面白いかもしれません。

参考

BBC News - Chang'e-4: China mission launches to far side of Moon

Boeing backs out of Global IP satellite order financed by China

GomSpace enters a delivery agreement with Spacety Co., Ltd.

【今週(12/3~12/9)のピックアップ】

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