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SAR衛星ベンチャーICEYEが山火事による建物被害を知らせる「Wildfire Insights」ベータ版をリリース【宇宙ビジネスニュース】
【2023年5月1日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
4月27日、フィンランド発のSAR衛星ベンチャーICEYEがアメリカの山火事による建物の損傷情報を提供する「Wildfire Insights」のベータ版をリリースしたことを発表しました。
ベータ版は一部の保険会社に提供され、最終の製品試験を行ったあと、一般向けの製品は2023年第3四半期にリリースされる予定です。
ICEYEはこれまで20機以上のSAR衛星を打ち上げ、コンステレーションを構築しています。SAR衛星は天候不良時や夜間も観測できることに加え、山火事で発生する煙を透過して地上の様子を捉えることができます。
Wildfire Insightsにはアメリカで起きる山火事を監視するアプリケーションが組み込まれていて、閾値を超えるとICEYEは衛星による観測を開始。山火事によって損傷を受けた建物と受けていない建物を示します。最初の分析から24時間以内にデータを保険会社に提供したあとも、山火事が収束するまで24時間間隔でデータの提供が行われます。
ICEYEによると、Wildfire Insightsを導入することで、保険会社は山火事による被害を把握し、関係者とすばやくコミュニケーション取れるようになるため、保険金の処理や支払いを迅速化させることができると期待されています。
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