4月26日、楽天モバイルとAST SpaceMobileは、4月21日10時31分（日本時間）に世界で初めて低軌道衛星によるモバイル・ブロードバンド通信を使用した、市販スマートフォン同士のエンドツーエンドでの音声通話試験に成功したことを発表しました。

AST SpaceMobileは、世界中35社以上の通信事業者と提携していて、今回の試験には楽天モバイルのほか、イギリスのVodafoneとAT&Tの技術者も参加して実施したということです。

楽天モバイルとAST SpaceMobileが進める「SpaceMobile」プロジェクトは、テキストメッセージだけでなく、音声やウェブブラウジング等のブロードバンド通信を市販されているスマートフォンで利用できるサービスを構想しているのが特徴です。

楽天は宇宙からのモバイルブロードバンドネットワークを構築することで、地球上における携帯電話サービスの提供エリアを拡大することを目指して、2020年3月にAST & Science（AST SpaceMobileの親会社）にリードインベスターとして出資するとともに、戦略的パートナーシップを締結しました。

その後、2022年9月にAST SpaceMobileが携帯電話と直接5G通信できる大型の試験衛星「BlueWalker 3」を打ち上げ。11月には日本国内における低軌道衛星を活用したモバイル通信試験および事前検証に向けて、実験試験局免許の予備免許を取得したことを発表していました。

楽天モバイルは今回の成果について「このたびの成功は、地球低軌道に展開された史上最大規模の商用通信アレイの強度を実証するもので、ASTにとっては、宇宙ベースのモバイル・ブロードバンドを世界規模で提供する道を切り開けたとも言える大きな第一歩です」と説明しています。

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参考

楽天モバイルと米AST SpaceMobile、世界初となる低軌道衛星と市販スマートフォンの直接通信試験による音声通話に成功

楽天、米AST & Science社へ出資し、戦略的パートナーシップを締結

楽天モバイル、低軌道衛星を活用したモバイル通信の実現に向け、 通信試験・事前検証用の実験試験局予備免許を取得