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アストロスケールとMomentusがハッブル宇宙望遠鏡を延命するサービスをNASAに提案。周囲のデブリを除去も【宇宙ビジネスニュース】

【2023年5月22日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

5月9日、アストロスケールのアメリカ拠点と宇宙での輸送サービスを提供するMomentus(モメンタス)が共同で、ハッブル宇宙望遠鏡を延命するNASAの公募に提案したと発表しました。

ハッブル宇宙望遠鏡は1990年に打ち上げて以来、当初の設計寿命15年を大幅に超えて運用が続けられています。NASAは2022年12月から2023年1月にかけてハッブル宇宙望遠鏡の周回高度を高めて延命する技術的アイデアを公募していました。

Momentusは2017年に設立されたアメリカのスタートアップで、小型衛星がロケットから放出された後に目的の軌道まで移動するための推進機器の開発などを手掛けています。2021年8月にNASDAQに上場しました。

アストロスケールとMomentusが提案したアイデアのコンセプトは、軌道上サービスビークルでハッブル望遠鏡を50km上昇させ、その後周囲のスペースデブリを除去するというもの。軌道上サービスビークルにはアストロスケールが持つランデブー・近接運用・ドッキング技術が活かされます。

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参考

Astroscale and Momentus Team to Offer NASA a Commercial Solution to Reboost Hubble and Deliver Additional In-Space Servicing

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