宙畑 Sorabatake

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G7科学技術相会合、共同声明で宇宙デブリ削減のための取り組みを奨励。衛星破壊実験の禁止にも言及【宇宙ビジネスニュース】

【2023年5月22日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

5月12日から14日にかけて、宮城県仙台市でG7仙台科学技術大臣会合が開催されました。

会合のメインテーマは「信頼に基づく、オープンで発展性のある研究エコシステムの実現」です。成果文書として発出された共同声明では、共通の価値に基づいてリーダーシップを発揮すべき分野として「宇宙空間の安全かつ持続可能な利用の推進」についても言及されました。

2021年にイギリスで開催されたG7サミットでは、宇宙環境の保全に向けた共同声明が発出されました。今回の共同声明では、宇宙空間の安全かつ持続可能な利用に対するコミットメントを改めて表明するとともに、デブリ発生抑制とデブリ削減のための解決策のさらなる開発の取り組みを強く奨励することが盛り込まれました。

我々は、デブリ発生抑制の取組を促進するため、以下を行う。

・UN COPUOS(国連宇宙空間平和利用委員会)宇宙デブリ発生抑制ガイドライン、宇宙活動の長期持続可能性(LTS) ガイドライン、IADC(国際宇宙機関間スペースデブリ調整委員会)宇宙デブリ発生抑制ガイドラインに沿った行動を継続する。
・IADC やUN COPUOS等を通じて、各国の軌道上デブリ発生抑制策に関する経験、ベストプラクティスを共有する。
・適切な場合には、関連する会議体において潜在的な新しいガイドラインを特定する取り組みを支援する。(G7仙台科学技術大臣会合 共同声明より)

さらに、大規模な衛星コンステレーションが天文学に及ぼす影響について議論を継続することや、直接上昇型ミサイルによる衛星破壊実験(DA-ASAT)を実施しないとのG7メンバー各国がすでに表明したコミットメントを再確認し、「他国が後に続くよう促す」ことも盛り込まれました。

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参考

G7仙台科学技術大臣会合(概要)

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