ソリューション開発を支援!衛星データを用いて地域課題の解決を目指す事業者へ補助金公募開始
経済産業省が、北海道、富山県、福井県、山口県、九州地方を対象として地域の課題解決を目的に衛星データを活用したソリューション開発を支援する補助金の2023年度の公募を開始しました。
補助金について
経済産業省は、「衛星データ利用環境整備・ソリューション開発支援事業」として、衛星データを利用し、北海道、富山県、福井県、山口県、九州地方を対象とした地域課題を解決するソリューションの開発を支援するための補助金「令和5年度 情報処理・サービス・製造産業 振興研究開発等事業費補助金」の公募を開始しました。
近年、小型衛星を中心とした人工衛星の打ち上げ機会の拡大により、衛星データの私たちが取得できる量が飛躍的に増えています。これに伴い、さまざまな分野で衛星データを利用した社会課題解決が期待されています。
しかし、「衛星データを購入するための予算が確保できない」「開発するための十分な環境を用意できない」など、衛星データを利用したソリューション開発には多くの課題があるのが現状です。
このような背景から、経済産業省は、地方自治体・企業・団体からのニーズを踏まえ、北海道、富山県、福井県、山口県、九州地方(福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、鹿児島県)の計10道県を選定し、地域が抱える課題の解決に必要となるさまざまなデータの調達や、地方公共団体または民間企業などが行う衛星データを活用した課題解決のためのソリューション開発を支援する補助金を採択者に提供します。
詳細は以下のページの公募要領をご確認ください。
この補助金に採択された事業者は自動的に「衛星データ無料利用事業者」として採択・登録されます。
採択されることでTellusにて一部の有償の衛星データを含む、さまざまな衛星データを利用することが可能です。
「衛星データ無料利用事業者」や、利用できる衛星データ、対象地域については以下の記事や公募に関するサイトをご確認ください。
地域の課題解決を目的とした衛星データ無料利用事業者の公募開始
公募内容とこれまでとの変更点
公募内容
■補助対象要件
・日本国内で法人格を有していること
・本事業を的確に遂行する組織、人員等を有していること
・本事業を円滑に遂行するために必要な経営基盤を有し、かつ、資金等について十分な管理能力を有していること
・経済産業省からの補助金交付等停止措置又は指名停止措置が講じられている者ではないこと
■補助金上限額:10,000,000円
■補助率:3分の2以下
■採択予定件数:13件程度
■事業期間:交付決定の日~ 2024年2月29日(木)
■公募期間:2023年5月29日(月)~ 2023年7月10日(月)※12時必着
これまでとの変更点
①補助上限額の拡大
前年度まで補助上限額は500万円でしたが、今年度は上限額が1,000万円までと拡大しました。
②補助率の拡大
上限額の拡大に伴い、前年度3分の1以下となっていた補助率が、3分の2以下に拡大しました。
③提供できる衛星データとエリアが拡大
前年度の同事業では、10道県の内でも提供可能な衛星データが同道県の中でも一部のエリアに限られていました。今回の公募では利用できる衛星データが増加し、10道県内で利用できるエリアが拡大しています。
④10道県以外の地域へ横展開する費用も一部補助対象
10道県におけるソリューション開発後、同一ソリューションを10道県以外の地域へ横展開する場合も共有部分に限り補助対象となります。
さいごに
昨年度の補助金の採択事業者の情報や、6月7日(水)に開催される公募説明会の情報などもホームページから確認することができます。ご参考の上、ご興味のある事業者の方はぜひご応募ください。